近年の健康志向ブームで再び注目を集めている雑穀米。
雑穀米とは白米に玄米、ひえ、粟、はとむぎ、大麦、アマランサス、さらには赤・紫などの古代米といった雑穀を混ぜたものを言いますが、白米だけの場合に比べて栄養価が高く噛みごたえがあるため、ダイエット中の女性に特に好まれて食べられています。
雑穀米は栄養が豊富なお米
古代から日本では雑穀を食べる習慣があり、縄文時代に入る頃には我々の祖先はすでに雑穀を栽培する技術を身に着けていたと言われています。
そんな雑穀は、なんといってもビタミンやミネラルの宝庫。白米に比べて食物繊維、カルシウム、マグネシウムを豊富に含んでいるだけでなく、体内に摂取されると環境ホルモンのような人体に有害とされる物質を吸着させ、体外に排出させる働きをすることも分かっています。
雑穀米は栄養面でも優れていますが、何より噛みごたえがあるのでダイエット中の主食にするのに適していると言えるでしょう。
炊飯の際には少し水分を減らして固めに炊き上げると、噛む回数が増えるため脳の満腹中枢を刺激して少量でも満腹感を得ることができます。
加えて、固めの雑穀米をよく噛んで食べると顎の筋肉も同時に鍛えられるので、フェイスラインがシャープになり思いがけぬ顔痩せ効果も期待できます。
美容効果も期待できる雑穀米
一方で、雑穀米は優れた美肌効果も持ち合わせています。雑穀には抗酸化作用をもつポリフェノールが含まれているためアンチエイジング効果もばっちり。
さらに、食物繊維は腸内環境を改善し、新陳代謝を促すため肌のターンオーバーがスムーズになります。
雑穀の中でも特に黒米にはポリフェノールが多く含まれているので、アンチエイジングを目的とする場合は黒米を多めに混ぜ込むと良いでしょう。
雑穀米が有害物質を吸着させ、排出する働きを持っていることはすでに述べましたが、この吸着作用を発揮するのは主に腸内に取り込まれたときです。
腸壁には常に何らかの食物のカスや発がん物質が付着していますが、雑穀に含まれた食物繊維はこのカスや発がん物質を根こそぎ吸着し、便の量を増やしながら腸の中を掃除してくれるのです。
食物繊維は体内には吸収されないので、一旦吸着させたものはそのまま便として体外に出ることになります。
このとき、食物繊維が大腸まで行くと善玉菌のエサとなるので、腸内では同時に善玉菌の動きも活発になります。
このような一連の流れが便通を引き起こす為、雑穀が便秘に効果的だと言われるようになったのです。
食感が楽しいだけでなく、栄養面でも優れている雑穀米。ぜひ今日から食事のメニューに加えてみてはいかがでしょうか。