ここ数年で、その美容効果に注目が集まっている「甘酒」。

飲む点滴とまで言われるその美容・健康パワーとは一体どのようなものなのでしょうか。

甘酒には様々な栄養が含まれていた!

甘酒には様々な栄養が含まれていた!

甘酒が日本で飲まれはじめた歴史は古く、日本書紀にある「天甜酒(あまのたむざけ)」というものが現在確認できる最古の記述だと言われています。

しかし、この天甜酒は現在の甘酒と比べると作り方も味もかなり異なっていると言われ、現代とほぼ同じ甘酒が飲まれるようになったのは江戸時代に入ってからです。

江戸時代には甘酒は主に庶民の間で飲まれるようになり、夏バテ防止の特効薬としても重宝されていました。昔から、甘酒は健康に欠かせない飲み物として愛されてきたのですね。

 

甘酒にはビタミンB群をはじめ、葉酸、植物繊維、アミノ酸などが豊富に含まれています。

これらの栄養素は甘酒の原料となっている米麹を発酵される過程で作りだされ、腸内のビフィズス菌を増やしてくれる役割をもつオリゴ糖もこの中に含まれています。

甘酒のもたらす美容パワーは偉大で、美肌を保つために欠かせない栄養素を体内から直接肌へ送り込むことが出来るのです。

 

また、飲むだけではなく甘酒を直接肌に塗るとビタミンB群が肌を保湿し、水分量の多いみずみずしい肌を保てることも有名です。

甘酒に含まれている必須アミノ酸は肌の乾燥を防ぎ、老化を防ぐ効果があると言われていますし、原料の米麹はシミやシワを予防する働きを持っています。

このような働きをするのは、米麹から作られたコウジ酸といわれる成分です。

コウジ酸は肌だけでなく、強い紫外線を浴びて乾燥し痛んだ髪のキューティクルを修復する効果もありますし、同じように紫外線によって乾燥した頭皮のケアにも役立ちます。

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甘酒は便秘解消効果もある?

 甘酒は便秘解消効果もある?

さらに、女性の方に多い便秘を解消するのにも甘酒は有効です。

食物繊維は腸の中を綺麗に掃除しながら便の量を増やし、オリゴ糖が腸内でビフィズス菌を増やす事によって便秘がちになっていた腸内環境を整えてくれます。

便秘が解消するとダイエット効果も高まりますが、そのダイエット効果を底上げしてくれるのが甘酒に含まれるブドウ糖。ブドウ糖を摂取すると、血糖値が上がり満腹感を感じやすくなります。

 

食事の前に少量の甘酒を飲むようにすると、通常であれば食事をはじめてから20分ほど経ってからゆるやかに上がりはじめる血糖値をあっという間にあげることができ、過食を防ぐことができます。

最近では、甘酒を食事代わりにする置き換えて行うダイエットも人気ですね。甘酒のもたらす満足感は、プチ断食にももってこいだと言えます。

 

ただし、甘酒によっては製造過程で砂糖が加えられ、飲みやすく加工されている商品もあります。

購入する際には必ず材料を確認するようにして、ノンシュガーの甘酒を選ぶようにしましょう。