皮膚に直接色素を注入し、わざわざ描かなくても眉やアイラインをまるでメイク後のように見せくれるアートメイク。
毎日メイクに何十分も費やしている女性からすると、一度その便利さを味わってしまうと中々止めることができないものです。
しかし今、その便利さの陰で、アートメイクによる様々な被害も報告されているという現状が……。
そのアートメイク、本当に大丈夫?
アートメイクの施術で注入した色素は、タトゥーと違って一定期間が経つと、徐々に薄くなっていき、最後には色が完全に抜けてしまいます。
しかし、退色していくとはいえ、アートメイクは人工的に色を抜く事は出来ませんし、一度色素が入った部分を修正することも不可能です。
つまり、アートメイクを施した後、自分の希望通りにいかなった場合でも修正が効かないという事ですから、施術前には念入りにサロンスタッフに確認を取りながら、慎重に行なう必要があるのです。
もしも、イメージ通りにいかなかった場合や、個人の事情で、どうしても色が抜けきる前にアートメイクを消したい時は、レーザーを使った治療に頼らなくてはなりません。
レーザー治療には多額の治療費がかかり、治療後の肌に跡が残るリスクなどを考えると、メイクの手間や時間と引き換えるにはあまりに大きな代償です。
アートメイクによる健康被害が増えている理由
本来、アートメイクの施術を行なうには、医師免許を取得している人間でなければならないのが日本でのルール。
しかし、日本では医師免許を持っていないサロンスタッフやエステティシャンが顧客にアートメイクを施し、未熟なテクニックや劣悪な施術環境などが原因で、様々な健康被害を引き起こしているケースが増えて続けています。
眉や瞼の皮膚は、顔の中でも薄くデリケートな部分。
アートメイクの施術後は、皮膚に赤みが現れたり、やや腫れたりすることが多いと言われますが、もしもこのような症状が長引くようなら、皮膚に何らかの異常が起きていることを疑わけなればなりません。
また、色素の注入に使う針の滅菌が不十分であれば、ウイルスの感染症を引き起こしたり、アレルギー症状が出る事もあります。
皮膚だけで済めばまだ良いですが、アイラインのアイメイクは、目の粘膜に近い場所に針を入れるので、皮膚だけでなく眼球にまで影響が及び、視力の低下や白目の充血などのトラブルになりかねないので、特に注意が必要です。
アートメイクは、信頼できるサロンと、医師免許を持つスタッフの技術がなくては成り立たないもの。
お店の評判や、口コミなどを参考にし、また電話で実際に問い合わせるなどして、事前に情報を確認をしたうえで、アートメイクをお願いするようにしたいですね。