健康に良い成分がたっぷり含まれていると話題になり、最近じわじわと人気を集めている「干し柿」。

子供の頃、おやつの時間に自宅で作った干し柿を食べた人も多いのではないでしょうか。

では、今になってなぜ干し柿の人気が高まってきたのでしょうか?それは、干し柿にはビタミンやカロチンといった大事な栄養素を豊富に含んだ健康食だったからです。

干し柿にすることでさらに栄養アップ!

干し柿にすることでさらに栄養アップ!

柿はそのままでも十分栄養のある食べ物です。しかし、干し柿にすることによってさらに栄養豊富な食べ物に変化します。

生の柿にはビタミンCがたくさん含まれていることが知られていますが、このビタミンCは干し柿にする過程でほとんど取り除かれ、その代わりにビタミンAが増えていき、食物繊維とカロチンも増加します。

干すことによって増えたカロチンは体内に取り込むとビタミンAに変化し、体内の粘膜や皮膚を正常な状態に戻す働きをします。

この為、肌のターンオーバーが早まって美しい肌を維持することが出来るようになるのです。カロチンは同時に、疲労回復や風邪の予防にも効果的です。

1日1個の干し柿を食べることで免疫力が高まり、風邪などの病気をしにくい健康な身体を作ることも出来ます。

 

さらに、干し柿に含まれる食物繊維は不溶性食物繊維と呼ばれ、胃の中で消化されずにそのまま腸内に送られます。

腸内に送られた不溶性食物繊維は腸壁のゴミを掃除しながら便の量を増やしていき、その動きが腸を刺激してぜんどう運動を促すため、自然に排便を引き起こして腸内環境を整えてくれるのです。

便秘に悩まされている女性は積極的に干し柿を食べる様にしましょう。

 

干し柿の作り方はとても簡単!

干し柿の作り方はとても簡単!

干し柿の表面には白い粉状のものが付着していますが、この粉は柿の甘さを表すバロメーターの役割を果たすもので、粉が多くついているものほど「甘い」という事になります。

古くからこの粉は「柿霜」と呼ばれ、喉の粘膜を守ってくれる効果があり、咳を止めたりするのに役立てたとも言われているものです。

他にも気管支炎など呼吸器系の病気予防に効くとも言われており、干し柿を食べるときはなるべく粉を落とさずに、そのまま食べるのが常識となっています。

 

日本の歴史の中で古くから貴重な甘味として愛されてきた干し柿。

ちょっと自分で作るのは難しいんじゃない?と思われるかもしれませんが、その作り方は驚くほど簡単なのです。

まず、渋柿の皮を剥きカビ防止のために熱湯にくぐらせたら、風通しの良い場所に1ヶ月ほど吊るしておくだけです。

買うと高価な干し柿ですが自分で手づくりしてしまえば安上がりですよね。今年はぜひ栄養豊富な干し柿を食べて、病気知らずの健康な身体の維持に努めましょう。