ねばねばとした独特の食感がくせになる海藻のめかぶ。

しばしば「もずく」と混同されることも多いようですが、もずくはモズク科の海藻で、めかぶはわかめの根っこを乾燥させた部分のこと。

似ているようでも、もずくとめかぶは全く違う種類の海藻です。スーパーなどで見かけるのは、主に乾燥させためかぶを酢漬けにして加工した食品などが多いですよね。

昔は食べられない部位として廃棄されていためかぶですが、実は驚くほどの健康効果を持つ食材という事が分かり、今ふたたび注目が集まっています。

めかぶに含まれる成分と健康効果

めかぶに含まれる成分と健康効果

めかぶのねばねばの元になっているのは「フコイダン」と呼ばれる成分です。

フコイダンには抗がん作用をはじめ、高血圧や高コレステロールの予防効果、さらにはウイルスやアレルギー成分に効果を発揮する抗菌作用が備わっています。

とりわけ、日本でも年々増え続けている「がん」への抑制効果に効くと言われる「フコキサンチン」も豊富なことから、民間療法としてがん予防にめかぶを食べることが多くの健康雑誌などで推奨されるようになりました。

 

体臭の改善や痩身など、嬉しい効果も満載

めかぶには体臭の改善や痩身など、嬉しい効果も満載

めかぶの中に豊富に含まれているフコイダンは、食物繊維の1種です。

食物繊維は、口から胃を通り、大腸へ送られると腸内の便通を促し、善玉菌を増やして腸内環境を改善してくれる効果があります。

腸内環境が整うと、脇の汗の匂いが薄くなったり、体臭が無臭に近くなるとも言われているため、体臭にお悩みの方は、制汗剤に頼るよりも、もずくを食べる習慣を続けた方が効果的かもしれません。

 

一方で、女性の間ではヘルシーなダイエット食として人気のめかぶ。

海藻類のほとんどがローカロリーであるように、めかぶ自体も100gでたった11kcalというヘルシーさです。

しかも、めかぶは一切添加物などが加えられていない自然食品ですから、たくさん食べても身体に悪影響を及ぼさないのも嬉しいですね。

 

めかぶの栄養成分をさらに高める食べ合わせ

チーズでめかぶの栄養成分をさらに高める食べ合わせを!

めかぶは単体で食べても栄養価の高い食べ物ですが、様々な食材と組み合わせることによって、さらに高い健康効果が期待出来ます。

たとえば、同じねばねば仲間の納豆と組み合わせると、納豆が含む食物繊維がめかぶの食物繊維を合わさり、それぞれ単体で食べたときよりも、高い腸内改善を得ることが出来ます。

さらに、ここに乳酸菌を含むチーズやキムチ、味噌などの発酵食品を加えると、生きたまま腸に届いた植物性の乳酸菌が善玉菌を増やし、腸を健康に保ってくれます。

 

めかぶは、和食だけでなく、洋食との相性も抜群。

一見意外な組み合わせに思えますが、冷製パスタの付け合せにしたり、カレーに混ぜても美味しく食べる事が出来ます。

便秘や下痢、腹部のハリなど、腸トラブルを抱えている方は、ぜひ一度めかぶを食べてみてくださいね。