シャリシャリとした独特の触感で知られるレンコンは、冬野菜の中でも高い栄養を含んでいる食材です。
日本では奈良時代に栽培がはじまったのをきっかけに、これまでさまざま調理法で食べられてきた根菜の1つでもあるレンコン。
私達が普段何気なく食べているレンコンの知られざる健康効果を見ていきましょう。
こんなに沢山ある!レンコンが持っている栄養素
レンコンに含まれている主な栄養素は、ビタミンCやビタミンBなどのビタミン類、現代人に不足しがちだと言われているカルシウムにカリウム、そして女性には欠かすことのできない鉄分や食物繊維などです。
本来ビタミンCは熱に弱いという性質を持っていますが、レンコンに含まれるビタミンCは熱にも強いため加熱調理をしても成分を壊すことなく摂取することができます。
また、レンコンが持っている「アク」の中には緑茶などに含まれているタンニンと呼ばれるポリフェノールがぎっしりと詰まっています。
タンニンポリフェノールにはメラニンの生成を抑制して、肌を白く保つ働きや毛穴の開きを改善する収れん作用があるので、美しい肌を維持するためには欠かせない栄養素です。
レンコンを食べることで様々な疾患を予防できる
レンコンを積極的に食べるようにすると、さまざまな病気予防に役立ちます。
現在最も注目されているのは、レンコンのアクに含まれているタンニン。
タンニンは体内に吸収されると血液中のアレルギー抗体に働きかけ、アレルギー症状を緩和してくれるのだとか。
アレルギーには花粉症やペットアレルギー、ぜんそくなど色々な種類がありますが、どのような原因であっても一定の症状緩和が見込めるというから驚きです。
さらに、レンコンを切るときに出る粘液「ムチン」は、肌のヒアルロン酸の数を増やして乾燥やシワを防いでくれる効果があることも分かっており、ビタミンCやタンニンポリフェノールとの相乗効果でよりスムーズに肌のターンオーバーを促すことができます。
現代病の1つとも言われる高血圧も、レンコンを食べてカリウムを摂取することで改善すると言われ、治療食にレンコンを取り入れる医療機関も多くなっているそうです。
健康のためにレンコンを食事に取り入れるときは一度に多くの量を食べるのではなく、毎日20グラム程度の量を毎日定期的に食べるようにしましょう。
少量のレンコンを毎日食べ続けることで、身体の内側から病気を予防し、健康な身体を維持することができますよ。