野菜には加熱や生のままなど、調理方法によって得られる成分と効能がそれぞれ違います。
野菜の細胞壁内の成分は加熱や破砕するのがベストですが、ジメジメした梅雨や夏の暑い時期に、長時間 火を使う料理はなるべくしたくないですよね。
こうした季節には、やはりサラダなど、体に熱がこもらない一品が欲しくなるものです。
生野菜はほとんどが水分で一般的に栄養がないと思われていますが、それは野菜同士の組み合わせや野菜の選び方で大きく変わります。
狙いたい効果に合わせた野菜選びをすれば、手間のかからないサラダで、効率よく栄養を摂取する事ができます。
栄養重視で無理に加熱調理をせずとも、サラダで簡単に美容成分が補えるのです。
ドレッシングいらずのデトックスサラダ
ドレッシングいらずの簡単サラダの作り方を紹介します。
解毒作用のある野菜であるセロリやクレソン、食物繊維が豊富でほどよい味付けができる塩昆布を使います。
どちらの野菜もクセが強いので、葉以外の部分は薄切りにするかピーラーでスライスしましょう。
そこに塩昆布10g、ごま油と炒りごま小さじ1ずつを加え、全体を混ぜ合わせればでき上がりです。
クレソンの辛み成分とセロリのセダノライトという香り成分が、体内の解毒酵素を活性化します。他にもセロリの苦味に精神面を安定させる効果があります。
生でも美味しいほうれん草には「ルテイン」という成分が含まれ、眼精疲労に効果があります。赤玉ねぎのケンペロールは骨の老化を防ぐ効果があり、色味的にもサラダのアクセントに丁度いい野菜です。
簡単ドレッシングをプラスして、さらに効果アップ
玉ねぎの量はお好みで、にんにくのみじん切り1片分とレモン汁、砂糖大さじ1、豆板醤(トウバンジャン)小さじ1/2、醤油小さじ2を全て混ぜ合わせます。
玉ねぎの色素成分「ケルセチン」が抗酸化を促し、にんにくのアリシンが活性酸素を除去、豆板醤の燃焼効果も相まって、ドレッシングをかけるだけで老化予防と紫外線ケアができてしまいます。
免疫力アップの生姜や、抗菌作用のある大葉のみじん切りをプラスしてアレンジすると飽きずに楽しめます。
手作りドレッシングであれば自分好みの味の調節や調味料の加減ができ、なにより保存料フリーで無添加なものを作れるのは嬉しいですね。
サラダを作る時にいつも同じ葉野菜ばかりになってしまう場合は、こうして効能を考えた野菜選びをするとマンネリ化しません。
なかなか減らず飽きてしまいがちな市販ドレッシングも、手作りなら適度な量でより健康的です。
夏場のほてりを自然にクールダウンしてくれるサラダとドレッシングで、暑さに負けない肌と体づくりをしましょう。