日常生活の中で、大きな割合を占めている「睡眠時間」。
質の良い睡眠は生産性を上げ、健康な体を保つためには欠かせない大切なものですよね。
ベッドに入るとき、ほとんどの人はパジャマや専用の寝間着に着替えると思いますが、実はこの寝間着次第で睡眠の質を高めることが出来ると言われています。
日本人がパジャマを着るようになった理由
パジャマは元々インドのズボンが語源になっており、日本人がパジャマが着る習慣を取り入れはじめたのは江戸時代後期になってからだと言われています。
江戸時代の日本人といえば、寝間着=浴衣というイメージが強いと思いますが、江戸時代後期には庶民の間で銭湯が人気となり、湯上りに着ていた浴衣が時代と共に西洋化していき、今のパジャマの形になったのです。
様々なアメリカ文化やファッションが入ってきた50年代には、女性の間ではネグリジェに似たデザインのパジャマが流行しました。
ただ、この頃は機能性よりもデザインを重視してパジャマを選ぶ女性も多く、アメリカ映画やホームドラマへの憧れも顕著でした。
ネグリジェは次第に衰退していき、20世紀に入ると、パジャマはやがて部屋着の延長となり、今はむしろパジャマよりも、よりリラックスできるTシャツに短パンやスウェットを好む人も増えています。
1年中同じパジャマを着続けない方が良い?
パジャマは、洋服と同じように、季節に応じて着替える必要があります。
たくさん汗を書き、少しでも寝苦しさを抑えたい夏は、通気性の良いレーヨン生地や、速乾性のあるタオル生地を使用したもので、袖のデザインは五分袖、半袖などのパジャマが適しています。
一方で、身体が冷えやすい冬は保温性に優れたコットンや、起毛のパジャマがおすすめです。
パジャマは本来、寝ている間の体温を調節し、快適な睡眠をもたらすための衣服。
人間は寝ている間、体温が下がってしまう傾向にあるため、外温の影響を受けにくくし、最も心地良く眠れる体温を保ってくれるために一役買っているのがパジャマ、というわけなのですね。
そして生地と同じくらい重要なのが、パジャマの着心地です。
サイズが合っていないような着心地の悪いパジャマを着て眠ると、どんなに疲れていても睡眠が浅くなってしまい、翌朝疲労を感じたり、頭がスッキリしない状態が続いたりします。
このような状態が長く続くと、やがて身体が慢性的なだるさを感じるようになり、免疫力の低下を招いてしまいます。
通気性と着心地を重視しながら自分の体型に合ったパジャマを着ることで、質の良い深い眠りを得ることができます。
パジャマも季節によって着替えるものだという事を意識して、洋服と同じように衣替えを忘れないようにしたいですね。