食事のとき、ご飯を先に食べて、次はおかずにしようといった風に、食べる順番を意識した事はありますか?
実は、物を食べる順番は栄養の吸収率や脂肪の蓄積に大きく関わっているため、ダイエットとも切っても切り離せない関係なのです。
太りやすい食べ方、痩せやすい食べ方の順番のルールとは……?
日本では古くからメジャーだった三角食べ
古くから日本で実践されてきた食育の1つに、「三角食べ」があります。
三角食べは、まずはじめにご飯を食べ、次に主菜、最後に汁物の順に口に入れるという順番の食べ方で、幼稚園や小学校で教わったことがある方も多いのではないでしょうか。
全く異なる味付けの食材を食べ合わせることによって味覚を育てることを目的にした三角食べは、海外には見られない日本独自の文化です。
さらに、どこで食事を止めても栄養がバランスよく摂れるようにしているという合理的な食べ方でもあり、1つのものを食べ終えてからまた別のものを食べ始める「片付け食い」に比べて、栄養の偏りを防ぐことが出来ます。
食べる順番によって肥満が防げる
痩せやすい食べ方の順番には、3つのルールがあります。
1つめのルールは、食事を始めたらまず最初に口にするのは、食物繊維をたっぷりと含んでいるサラダや、煮物、きのこ類を使ったメニューにすること。
食物繊維は、炭水化物や脂肪の吸収をゆるやかにしてくれるため、脳が空腹感に反応して、一気に沢山の栄養を吸収しようとするのを防いでくれます。
2つめのルールは、食物繊維の次には肉や魚を中心としたたんぱく質のメニューを食べること。
主菜として食卓に並ぶことが多いたんぱく質は、消化するのにやや時間がかかるため、長く胃の中に留まり続けます。
その為、ご飯などの炭水化物を沢山食べなくても満腹感を感じやすくなるため、過食予防に役立ちます。
ただし、消化が遅いと体内の消化器官に負担がかかり、胸焼けの原因になってしまうことも多くなるので、たんぱく質を使ったメニューはよく噛んで食べることが大切です。
3つめのルールは、ご飯やパンに代表される炭水化物は一番最後に食べること。
脂肪になりやすい炭水化物は、一番最後に食べるようにし、全体的に食べる量を減らしてあげます。
ご飯やパンだけでなく、炭水化物が多く含まれるイモ類も最後に食べるのが、痩せやすい食べ方のルールです。
これまで食べる順番を意識したことがない方は、次は何を食べるんだっけ?と混乱してしまうかもしれませんが、そんな時は食物繊維、たんぱく質、炭水化物と、それぞれのメニューを三角形になるよう配膳し、視覚的に順番が分かるように工夫すると上手いきますよ。