日本人は欧米人に比べて痩せている傾向にあり、肌質もきめ細やかで美しいと言われています。
非常に美容意識が高い日本人女性ですが、偏ったダイエットや過激なダイエット、誤った美容法といった間違った美容情報を行っている方もいます。
今回は正しい美容法を実践するためのキーワードとなる「ストレス対策」について考えていきましょう。
「代謝を上げる」ためには「血液の流れをよくする」ことが大事
アンチエイジングやダイエット関連の雑誌を見ると頻繁に見かける言葉が「代謝」あるいは「新陳代謝」という単語ですね。
「代謝を上げる」は今やこれらの美容法を成功に導くための最重要ワードと言っても過言ではないでしょう。
では、この「代謝」という作用はどのようなことを意味しているかご存知でしょうか?
代謝とは:生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や、成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
となっています。つまり「生命維持活動そのもの」が「代謝」ということになります。
生きていくためには栄養素と酸素が不可欠ですが、これらは血液にのって身体中に運ばれていきます。また、代謝の結果発生した老廃物や寿命を終えた古い細胞なども血液が運び去り、最終的に尿や便として排泄されます。
このことからも、代謝を上げるためには血液の流れをよくすることがとても大切だということが理解できるのではないでしょうか。
ストレスは血管を収縮させる
現代はストレス社会と称されるほどストレスが蔓延していると言われています。
ストレスとは:刺激により引起される非特異的な生体反応。生体に加わる力をストレッサー、それによって起る生体の反応をストレスという。(出典:ブリタニカ国際大百科事典)
と定義されていますが、現代では精神的に不安や悲しみ、重圧を感じる反応を主に「ストレス」と呼び、ネガティブな意味合いで用いられることの方が圧倒的に多くなりました。(運動負荷や紫外線、乾燥のように肉体に直接作用するものは身体的ストレスと呼んでいます)
この精神的なストレスには、血管を収縮させるという作用があることが知られています。
つまり、日頃から精神的なストレスを感じ続けている現代人は「血流障害」を起こしやすく、それがアンチエイジングやダイエットに悪影響を与えているのです。
また、これらの美容法にのめり込むあまり、抜け出せなくなってしまうという「強迫観念」も強いストレスとなり、結果として失敗や挫折の原因となってしまいます。
したがって、アンチエイジングとダイエットを成功させたいなら、いかに精神的なストレスをコントロールして「血流障害」を起こさないようにするかが一番重要です。
ストレスを溜めないコツは「できる範囲で美容を楽しむ」ことに尽きます。なので、辛かったり楽しくないと感じる美容法は自分には不向きな美容法であると理解しましょう。
また、人間関係の軋轢は最も大きな精神的ストレスの原因になるので、ストレスの溜めない生活を心がけましょう。