毎日3回きちんと歯磨きをしているのに虫歯になってしまうという方は、正しい歯磨きを「したつもり」になって、本当はまったく歯が磨けていない可能性があります。

歯磨きはただ歯ブラシを使って歯を磨けばいいというものではなく、歯の汚れや歯垢を取り除くための「磨き方」があるのです。

現代人がついやってしまいがちな歯磨きのNG行為、気づかないうちにしていませんか?

歯の表面だけを磨くのはNG

歯の表面だけ磨くのはNG

まず、歯磨きをする時に気をつけなければならないのが、歯の表面だけを磨くこと。

歯の表面のツルツルしたところだけを磨いても、本当に汚れが溜まっているのは歯と歯の隙間や歯と歯茎の間なのです。

そもそも歯の表面は食事をしても汚れが溜まりにくく、もし食べかすなどが付いていてもそのほんどが唾や飲み物を飲んだときに流れてしまうのです。

その為、歯の表面を磨くのは軽く歯ブラシを添わせる程度で良く、ゴシゴシと磨くと歯の表面のエナメル質を傷つける結果になり何一つ良いことがありません。

 

歯磨き粉のつけすぎはNG

歯磨き粉のつけすぎはダメ

そしてもう1つ気を付けるべき点は、歯ブラシに歯磨き粉を沢山つけること。

沢山の歯磨き粉で歯磨きをすると、口の中の唾液を根こそぎ洗い流してしまいます。

唾液は本来、口の中を清潔に保つ働きを持っているため、唾液が少なくなると口臭がひどくなったり舌苔(ぜったい)を増やす原因になってしまいます。

 

歯磨き粉は歯ブラシに対して小豆大ほどの量でOK。この量でも十分に汚れを落とす事ができます。

今は清涼感を得るためにミント味の歯磨き粉なども多く販売されていますが、清涼感のある歯磨き粉は磨き残しをしやすい傾向にあるため、歯磨きに使うにはあまり適していません。

 

口を何度もゆすぐのもダメ!

口を何度もゆすぐのはダメ

歯磨きが終わったあと、大抵の人は何度も口をゆすぐと思います。

しかし、何度も繰り返し口の中をゆすぐと、歯磨き粉の中に含まれていたフッ素を全て洗い流してしまいます。口をゆすぐときは、少量の水を口に含んでから1、2回吐き出すだけで問題ありません。

慣れないうちは口の中がすっきりしない事で違和感を感じることがあると思いますが、これが一番口内環境を清潔に整えることができる方法です。

歯磨きとゆすぎを行なったら最低でも20~30分は何も食べないようにすると、より口内を清潔に保つ事ができ、虫歯になりにくくなると言われています。

 

一度虫歯になってしまうと治療費もかかりますし、通院の時間ももったいないですよね。

毎日正しい歯磨きを続けることによって虫歯を防ぎ、口内を清潔に保つように心がけましょう。