食べるだけで痩せる!……そんな夢のような食材は現実世界に存在しませんが、近い効果をもたらしてくれる野菜ならあります。その野菜は老若男女に愛される「さつまいも」!
さつまいもは食物繊維を多く含んでいることから、便秘解消のために食べる女性も多いはず。しかし、ダイエットのためにさつまいもを食べるという女性は意外に少数派なのです。
さつまいもを食べるとどんな痩身効果があるのかを学び、今日からダイエットメニューにさつまいもを取り入れてみてはいかがでしょうか。
高いダイエット効果を持つさつまいもの成分
さつまいもにはよく聞く「食物繊維」の他にもたくさんの栄養成分が含まれています。
その中でも、他のイモ類にはなくさつまいもにだけ存在している独自の成分が「ヤラピン」と呼ばれるもの。
ヤラピンはさつまいものアクに含まれてる成分で、体内に吸収され小腸に送られると便秘を引き起こす原因でもある、腸のぜんどう運動を促す働きをもっています。
腸内に長く便が留まっていると腸内環境が悪化し、身体の代謝が落ちて痩せにくい体質になってしまいます。そのため、ダイエット中にさつまいもを食べヤラピンを摂取すると、よりスムーズにダイエットを進めることができるようになります。
また、さつまいもにはビタミンB群も豊富。ビタミンB群は脂肪を燃焼しやすくする働きをもっているので、ダイエット中には積極的に摂取することが望ましいといわれる栄養成分です。
さらに極めつけは、むくみを予防して老廃物を排出する効果を持っているカリウムです。カリウムもヤラピンやビタミンB群と同じようにさつまいもの中に大量に含まれており、ダイエットをサポートしてくれる栄養素として有名ですよね。
美味しいさつまいもはこうやって見分ける!
さつまいもはスーパーなどで手軽に購入できる野菜。しかし、実際に食べてみるまで甘いのかどうかを判断することはできませんよね。
でもご安心ください。さつまいもは色や形をよく見てみると、どれが美味しい芋なのかを見分けることができるんです。
美味しいさつまいもを見分けるためのポイントは、持ったときの重みと皮の色、それに「ひげ」があるかどうかです。
まず、さつまいもを持ったときに手にずっしりとした重みを感じるようなら、それは美味しいさつまいもの可能性が高いと言えます。これは中身に空洞がなくぎっしりと実が詰まっているため。重みがなく軽いさつまいもは中身がスカスカの可能性があり、甘みも少ないことが多いと言われています。
次にチェックするべきなのがさつまいもの皮の色。皮はできるだけ鮮やかな色をしているものを選び、黒ずんでいたり色が褪せているものは新鮮さが失われている可能性が高いので購入しないようにしてください。
最後に見ておきたいのが、さつまいものひげ根。さつまいもはその栽培方法から皮に細いひげのような根が生えることがあり、収穫後もひげ根はどんどん伸びていきます。
店頭に並んでいるさつまいもにひげ根がたくさん生えているようなら、それは収穫してから日にちが経っている証拠。味や風味が落ちていると考えられるので、別の新鮮なさつまいもを探しましょう。
さつまいもを食べるなら「皮ごと」がルール
ダイエットのためにさつまいもを食べるなら、中身だけでなく皮も一緒に食べるようにしましょう。
さつまいもの皮の中には独自成分のヤラピンが豊富に含まれているため、中身だけを食べるよりも皮ごと食べたほうがより高いダイエット効果を得ることができるのです。
調理法として1番おすすめなのが焼き芋です。焼き芋はさつまいもをアルミホイルに包みじっくりと加熱するだけなので栄養が逃げにくく、皮も香ばしく焼けて柔らかくなるためさつまいもを丸ごと食べやすくなります。
他にもきんぴらにして根菜類と一緒に食べたり、ご飯に炊き込む「さつまいもご飯」もおすすめです。
食事制限中でも炭水化物を食べ過ぎてしまう、という方はご飯にさつまいもをプラスしてかさ増しし、炭水化物の摂取量を減らしてみると摂取カロリーが減り肥満が改善されていきます。
ただし、ヤラピンは水溶性の成分ですからさつまいもを調理するときに水洗いをしたり、水にさらしたりするとそのほとんどが流れ出てしまいます。
さつまいもを食べて痩せたいときは、栄養成分を逃さないよう調理方法にもこだわりたいですね。
普段何気なく食べているさつまいもの中には、実はこんなにたくさんのダイエット効果があったのです。ダイエット中は食事メニューやカロリー重視の食材選びが必要になりますが、今後はその中にさつまいもを加えてみてはいかがでしょうか。
さつまいもの旬は秋ですが、いまは品種改良されたさつまいもが1年を通して流通しているため、時節に関わりなくいつでも新鮮で美味しいさつまいもを手に入れることができます。
食事や間食にさつまいもを利用してダイエットを成功させ、思い通りのスタイルを手に入れちゃいましょう!