身体の細胞が生成され、成長ホルモンの分泌が1番活発になる時間、それが俗に「ゴールデンタイム」と呼ばれている時間帯です。
これまでは、夜の10時~2時にあたるとされるゴールデンタイムにしっかりと睡眠をとることは、健康と美容のためには欠かせないと信じられてきました。
しかし、ゴールデンタイムは10時~2時ではなくても好きな時間に作れるという新説が、いま巷で大きな話題となっています。
成長ホルモンはゴールデンタイムに分泌されるは嘘?
これまでは、ゴールデンタイムは夜の10時~2時で、この時間帯が1日の中で最も成長ホルモンの分泌が活発化する時間帯だと信じられてきました。
ですが、実は成長ホルモンの分泌が活発になるのは、それが「決まった時間だから」ではありません。
本来、成長ホルモンは1日中、体内で絶えず分泌され続けているもの。
そして、人間が睡眠モードに入ると最も分泌が活性化し、分泌量がピークに達するのです。
つまり、成長ホルモンの分泌量が増えるからゴールデンタイムに眠ったほうがいいという根拠は誤りで、時間に関係なく、眠れば誰でもその数時間後には、成長ホルモンの分泌のピークを迎えるようになっているのです。
成長ホルモンの分泌を高めるには温度調節が大切
睡眠後、成長ホルモンの分泌を活性化させるためには眠る直前の体温調節が大切。
なぜなら、深く眠れば眠るほど成長ホルモンの量が増え、その働きによって髪や肌の生成がスムーズに行われるようになるからです。
1番成長ホルモンの分泌が増える時間になっても浅い眠りのままでは、身体の細胞の働きも鈍り、美しい髪や肌を作ることが出来なくなってしまいます。
人間は体温が低いときに眠ると、すぐに深い眠りに入ることができ睡眠の質が向上します。
そのため、就寝の1時間ほど前には入浴を済ませておいたり、軽いストレッチをして血行の流れを良くしておくと、ベッドに入る頃には体温がわずかに下がるため、すぐに深い睡眠をとることが出来ます。
眠るときはうつ伏せや横向きではなく、仰向けで眠るのがおすすめ。
仰向けで眠ると、睡眠中も身体に余計な負担をかけずに済むので睡眠が阻害されません。
このように、今では成長ホルモンの分泌とゴールデンタイムは、実は無関係だということが明らかにされています。
成長ホルモンの恩恵を受け健康で美しい身体を維持するなら、これからは時間帯を気にするのではなく睡眠の質を意識するようにしたいものですね。