ユニクロが発売した「リラコ」からブームに火が付き、現在「ステテコ女子」という言葉までもある大人気な「ステテコ」。
今では若い女性向けに花柄やストライプチェック柄など、カラフルでポップなデザインもたくさん販売されているため、従来の「古臭い」あるいは「おじさんが履くもの」といった昔ながらのイメージが一新され、通気性に優れた快適なアウターとして世間に定着してきました。
このステテコブームに注目した下着メーカーや女性ファション誌などもこぞってステテコとコラボし、ひたすら可愛さを追及したものや、丈のバリエーションが増えたりとその人気はさらに高まっています。
(※こちらの記事ではステテコの画像を用意していませんので気になる方は調べてみてください。)
夏を過ごしやすくするアイテム「ステテコ」
本来ステテコは暑くて蒸しやすい日本の気候を過ごしやすくするために発明されたた万能アイテムです。
昔、このステテコは男性の履物と考えられており、スーツの下に履いて夏を乗り切っていた男性も多かったと言われています。
実はこの「ステテコ」という変わった名前にはきちんとした由来があり、名づけ親は落語家の初代・三遊亭圓遊だと言われています。
三遊亭圓遊が「ステテコ踊り」を踊っているときに、着物の裾から当時はまだ下着として着用されていた下着が覗いていたため、その下着をステテコと呼ぶようになったのです。
ステテコ特有のあの凸凹生地は楊柳(ようりゅう)生地と呼ばれ、日本独自に進化した織り方でした。
そのため、近年まで外国に発注することが難しくほとんどが国産だったのですが、現在では海外の工場で大量生産できるようになったため、以前とは比べ物にならないほどの低価格で沢山の種類のステテコが手に入るようになっています。
ステテコに使われる綿の通気性と吸汗性が再び見直された今では、日本だけでなく東南アジアの諸国でも愛用する人が多いと言われています。
部屋着以外にも使えるステテコ
ちなみに、ステテコを「部屋着」のみにしか着れないと思っている方も多いようですが、現在発売されているカジュアルなステテコはほとんどアウターとしての着用もOKになっています。
甚平や浴衣と同じ感覚で履く事ができるので、室内だけでなくちょっと近くのスーパーに買い物に・・・なんて時にも重宝しますね。
デザインがいかにも下着を彷彿とさせる、ベージュなどの色では外出するのに気が引けていたかもしれませんが、鮮やかでカラフルな現在のステテコはディティールもほとんどワイドパンツと変わりません。
部屋着としてもアウターとしても着まわせるステテコ。夏はちょっとリラックス感を先取りして、ゆる~いステテコ女子の仲間入りをしてみましょう。