これまでは「健康にいい」と言われていた常識が、現代医学の進化で「実は間違っていた」となってしまうことは珍しいことではありません。

間違った健康法などを実践して体調を崩しては笑い話にもなりません。

現在、その常識が実験や検証などで明らかにされている健康にまつわるお話を、一度じっくりと見直してみましょう。

東北に住んでいる人は風邪を引きやすいは嘘

東北に住んでいる人は風邪を引きやすいは嘘

東北に住んでいる人は風邪を引きやすい、あるいは冬になって気温が下がると風邪を引くというのが長い間信じられてきましたが、実はこれは完全なる嘘です。

風邪の原因となるのは気候ではなく「ウイルス」です。その為極端な話をしてしまえば、氷点下の屋外に何時間立っていても風邪を引かない人は引かないのです。

この話は風邪のウイルスがどのように人体へ侵入し、風邪を引き起こすかというメカニズムを知っていれば説明することができます。

現在発見されている風邪ウイルスは100種類以上。寒さといった気候に影響れるのではなく、風邪はこれらのウイルスたちによって引き起こされるのだいうことを覚えておきましょう。

 

暗いところでゲームをすると視力が低下する?

暗いところでゲームをすると視力が低下する?

また、昔から信じられてきた話では、暗い所で本を読んだりゲームをすると視力が低下するというものも有名です。

しかし、現在はこの説もまったく根拠のない話であることが証明され、暗さと視力低下とはなんの因果関係もないことが明らかになっています。

注意しなくてはいけないのが、暗い空間で長時間読書をすると目の焦点がぶれ、その為肩こりや眼精疲労といった症状が出る事はあるようです。

視力の低下とは関係がありませんが、暗い場所で明かりもつけず本を読むことが身体にとってはあまり良いことでないのは確かです。

 

ストレスを感じると白髪が増えるは迷信?

ストレスを感じると白髪が増えるは迷信?

一方で毎日極度のストレスに晒されたり沢山の苦労を経験すると、年齢に関わりなく白髪が増えてしまうという話も有名ですが、この説も今では迷信とされており、医学的に見てもその原因は不明なままだとか。

中年や高齢者だけでなく20代のような若年層でも白髪になりうる可能性はあるそうですが、このような症状は若年性白髪と呼ばれ、ほとんどのケースでは遺伝がその原因とされています。

漫画やドラマなどのフィクションの世界で、極度のストレスで黒髪が一気に白髪になるという演出が頻繁に出てくるため、このイメージが事実と混同して世間に広まったと考える研究者もいます。

しかし、実際にはそのようなケースが確認された事例はなく、この2つにまったく因果関係はないというのが事実のようです。

 

このように、これまで正しいと思われてきた健康の常識が実はなんの根拠もなかったというケースは他にも存在します。

情報を鵜呑みにするだけでなく、本当に正しい情報を見極める目を持って根拠ないの健康法に惑わされない様にしましょう。