日本人がほぼ毎日食べている「白米」。
このお米のとぎ汁の中には、玄米の状態から白米に精米する際に取り切れなかった糠が溶け出しているため、実はお肌に良い成分がたっぷり含まれていることをご存じですか?
とぎ汁には肌に良い成分ばかり!
とぎ汁に含まれている成分は、主にビタミンB、ビタミンE、カルシウム、アミノ酸などです。
これらの成分はいずれも美肌効果があるとされているものばかりで、化粧水などにもよく使用されていますよね。
つまり、お米のとぎ汁はいわば「天然素材の化粧水」なのです。
ビタミンEは紫外線を浴びることで発生する活性酸素を抑制し、肌の老化を防いでくれる抗酸化作用を持っています。
同時に血行促進効果が皮膚細胞の新陳代謝を活発にし、古い角質を取り除いて新しい肌に生まれ変わるターンオーバーを促進してくれる働きがあります。
ビタミンBはビタミンEと同じように、抗酸化作用や血行促進効果を持っている栄養素ですが、同時に皮膚や粘膜を健康に保つ上で欠かせない成分と言われています。
ビタミンB群が不足すると、皮膚の水分調節が上手く働かずニキビや吹き出物が出来やすくなったり、皮膚が荒れやすくなったりするため、美しい肌を保つためには欠かせない栄養なのです。
そして、一般的にカルシウムは骨を作る物という認識が強いため、美肌に役立つ栄養素と言われると違和感を感じるかもしれませんが、カルシウムには骨を作る以外にも肌の水分を保つという重要な働きがあるのです。
肌から水分がなくなるという事はシワや乾燥を招いてしまうということ。一見お肌には関係のないように見えるカルシウムも、実は美肌を保つためには欠かせない栄養素というわけです。
そして、アミノ酸はぷるぷるな肌を作るために必要なコラーゲンを生成するために欠かせないいわばお肌の原材料。
体内のアミノ酸が著しく減少すると、肌からツヤが失われ健康なピンク色の肌からくすんだような肌色に悪化してしまいます。
複数あるアミノ酸の種類の中で、コラーゲンの生成に深く関わりがあるのが「プロリン」という名前のアミノ酸です。
プロリンは食事を通して体内に吸収されたたんぱく質を一度アミノ酸に変え、次にコラーゲンへと作り変えて、美しい肌を作ってくれるのです。
お米のとぎ汁で洗顔をすると肌に良い
お米のとぎ汁の美肌成分を効率良く肌に与えるには、毎日とぎ汁で洗顔してあげましょう。
ただし、お米に付着したゴミが混じりやすい1番目のとぎ汁は捨てて、2番目以降のとぎ汁を使うように注意しましょう。
とぎ汁は市販の化粧水のように長期の保存が困難の為、量が多い場合は冷蔵庫で保存し、半日~1日程度で使い切るのが望ましいとされています。
お米のとぎ汁には添加物なども一切含まれていないため、敏感肌の方も安心して使えるのが嬉しいですね。