日本中に広まったマラソンブームの影響で、いま若い女性から高齢者までランニングを始める人が急増しています。
ランニングは走る速度や休憩を自分のペースで組み合わせることができ、走るコースも選べることから飽きずに続けられる運動として大人気。
そんなランニングを行なうときに意外と疎かにされているのが食事や補給食を摂るタイミング。空腹状態で走るのも満腹状態で走るのも身体にはダメージが大きいため、適切なタイミングで食事を摂らなければランニングの健康効果は半減してしまいます。
ランニング前の食事に必要なインターバルは1時間
ランニングを始める直前に食事をすると、走っている最中ずっと胃の中に食べ物が入っている状態になるため、気分が悪くなったり身体が重くなり思ったように足が動かせないことがあります。
しかし、だからとって何も食べないまま走り出してしまうのも身体に負担がかかって危険な行為です。
ランニングは多くの筋肉を使い大量のエネルギーを消費する運動ですから、何も食べないエネルギー不足のままでは、身体がなんとかエネルギーを捻り出そうと働き、その結果血糖値が急激に低下してしまうことがあるのです。
このような状態にならないためには、ランニングを行なう1時間前までに炭水化物と高タンパクの食事を取り、インターバルを置いて胃の中の食べ物をある程度消化しておきましょう。
また、食事をとる時は水分もたっぷりと飲むようにしておきましょう。
体内の水分はランニング中に大半が汗となって排出されてしまうので、水分が不足していると脱水症状を引き起こしてしまいます。
ランニング後は高タンパク中心の食事で腹八分目に
ランニング後に食事をとる際には、筋肉の生成を助けるたんぱく質多めの食事メニューにするのがポイント。
長時間走り続けた身体は疲れきった状態で内臓の動きも鈍ってしまうので、脂肪や糖分の多い食品は極力取らないようにし消化器官に負担をかけないことも重要です。
人間の身体は激しい運動をした直後は栄養の吸収率がぐっと高まっているので、食事をするなら30分ほど身体を休めてからの方が良いでしょう。
もちろん、いくらたくさん走ったからといって必要以上に食べ過ぎては意味がありませんので、食事量は腹八分を守り過食にならないように気をつけなければなりません。
ランニング中は出来るだけ効率的に筋肉を使いエネルギーを消化したいものです。
ランニング前、そしてランニング後の食事タイミングをきっちりと守って、身体に負担をかけずに健康的な楽しいランニングライフを送りましょう。