美容雑誌やテレビなどでよく聞く「バランスの良い食事」という言葉。
しかし、バランスの良い食事が具体的にはどのような食事内容を指すのか、理解している人は意外に少ないようです。
健康な身体を保つために心がけたい、バランスの良い食事とは一体どのようなものなのでしょうか。
バランスの良い食事食事の「バランス」とは?
一般的にバランスの良いとされる食事の内容は、炭水化物、たんぱく質、脂質などの栄養素を様々な食品からまんべんなく摂取できるメニューを指します。
日本では古くから一汁三菜という食事形式がスタンダードでしたが、今は一汁二菜や一汁三菜が推奨されることもあり、これはその人の生活スタイルによって決めらることが多くなりました。
現在、厚生労働省は1日に約30品目の食品を食べると、人間が1日に必要な栄養素を全てカバーできるという見解を示しています。
これは単に品数を多く食べることが身体に良いという理由だけではなく、30品目という多くの種類の食品をまんべんなく食べることで、1つ1つの食品に欠けている栄養素を他の食品の成分でカバーできるのです。
バランスの良い食事の始め方
バランスの良い食事と聞くと、毎日自炊して手の込んだ料理を作らなくてはいけないんじゃ……と思われる方も多いと思います。
しかし、30品目をカバー出来るようであれば、インスタント食品やレトルト食品を利用しても全く問題はありません。
まず、毎日積極的に食べた方が良い食品としては、ビタミン類が豊富な果物やカルシウムを含む乳製品などが挙げられます。
さらに、現代人は慢性的なミネラル不足が深刻になっているため、ミネラルを摂取するために海藻やキノコ類も積極的に食べるようにすると良いでしょう。
これらの食品をメインに据え、あとはたんぱく質や炭水化物をプラスすれば1日30品目をクリアすることは意外に簡単です。
ただしラーメンや丼、カレーなどの単品料理ばかり食べていると、1日に30品目を摂取するのは難しくなります。
稀にであれば問題ありませんが、毎日単品料理を食べるのは控え、出来る限り多くの食品を食べる食生活を心がけましょう。
バランスの良い食事を続けることによって、病気知らずの健康な身体を維持することが可能になります。
そのためには1日30品目をとることを目標に掲げ、メモなどに記録を残しながら自分の食事パターンを客観的に見てみると、自分に足りていない栄養を把握することにも繋がり食事メニューを考えやすくなりますよ。