ガサガサのかかとは足に雑菌を繁殖させやすくするだけでなく、見た目にも大きな悪影響を与えてしまいます。
しかも、仕事でストッキングやタイツを履くことの多い女性がこうしたガサガサかかとになっては、ストッキングが伝線しやすくムダな出費がかさんでしまうこともあります。
足は常に全体重を支えているため、皮膚が固くなり角質化しやすい傾向にあります。女性は特にヒール靴やブーツを履くため、短期間ですぐに足の皮膚が角質に変化してしまいがち。
そんな足の正しい角質ケアのやり方を見ていきましょう。
角質ケアは事前に皮膚を柔らかくしておこう
角質ケアを行なう前に欠かせないのが、足の皮膚を柔らかくしておくことです。
角質化した皮膚はとても硬く削るだけでも一苦労ですが、事前に皮膚を柔らかくしておけば短時間で角質を取り除き、すっきりとした足を取り戻すこができます。
角質を柔らかくする時に便利なのが足湯。大きめの洗面器にお湯を張り、足を10〜20分程度浸しておくと角質がふやけて柔らかくなっていきます。
しかし、せっかく足湯をするのならただのお湯に付けるだけではもったいない!どうせならお湯の中に数滴アロマオイルを垂らしたり、お酢を加えてアレンジしましょう。
アロマオイルは食欲を抑制し脂肪燃焼効果のあるグレープフルーツや、リラックス効果をもつラベンダーなどがおすすめ。また、お酢を加えると足に潜む雑菌の繁殖を防ぎ、水虫予防にもなって一石二鳥です。
しかも足をお湯につけると足先にある毛細血管が開き、血液の流れもスムーズになります。冷え性の女性であれば症状が改善し、冷えを感じにくい体質にシフトすることができるようになると言われています。
角質を削るときはやすりを使って丁寧にケアしよう
足湯で角質を柔らかくしたら、さっそく角質を削っていきましょう。
角質を削るために使うのはフットケア専用のやすり。できれば軽石タイプよりも長い持ち手があるタイプを選ぶと、少しの力で簡単にごっそり角質を除去できるので重宝しますよ。
やすりで角質を削るときは、往復させずにできるだけ一方向になるよう削っていきましょう。これはやすりを何度も往復させると必要以上に皮膚を摩擦してしまい、足の皮膚に大きなダメージを与えてしまうためです。
削るスピードも極力ゆっくりになるようにし、皮膚が熱をもたないように気をつけましょう。
角質を削りすぎるとそこから白せん菌が入り込み、角質化した部分が水虫になって足の痒みを引き起こすことがあります。
指の股にできるじゅくじゅく水虫と違って、角質にできる水虫は小さく水泡が出来る程度でよく目を凝らさなければ見えないほどの大きさです。
水虫になると皮膚科で長期的な治療が必要になりますので、くれぐれも角質を削りすぎないようにしてくださいね。
角質ケアのあとは足を徹底的に保湿
やすりで角質を削り、固い部分がなくなったらしっかり保湿をしましょう。
角質がなくなった部分の皮膚は極度に乾燥しているため、放っておくと皮膚がガサガサになったりひび割れを起こしかねません。なので、ケア後すぐにたっぷりと水分を与えて保湿してあげることが必要なのです。
足を保湿するときは、まず少量の美容オイルを肌に馴染ませその上からクリームでフタをしてあげると良いでしょう。
クリームは敏感肌の女性でも肌トラブルが起きにくいワセリンなどがおすすめです。より皮膚の奥深くまで保湿するなら、ワセリンを塗った上にラップを巻き靴下を履いておくと完璧です。
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足の角質を削るとダイエット効果もアップ!
足の裏には東洋医学でいう「ツボ」が無数に存在しているため、適度に刺激を与えることでさまざまな健康効果を得ることができます。
こうした足ツボは普段何気なく歩いているだけでも刺激されており、私達が気付かないだけで身体に大きな影響を与えているものです。
しかし、足の皮膚が角質化するといくら歩いてもツボに刺激が伝わらず、その効果も半減します。
特に足が角質化してからなんだか太りやすくなった……と感じている女性は、血行促進や消化器系の臓器と深く関わっている足ツボが刺激されなくなったために、脂肪が燃焼しにくい身体になっている可能性もゼロではありません。
角質ケアを行い足の角質を除去して柔らかい皮膚を取り戻すと、足への刺激がスムーズに伝わるようになりインナーケア効果が復活します。
角質ケアは足の見た目を美しくするだけでなく、こうした健康・美容効果とも深く関係しているもの。定期的にケアすることで身体の内側から美しさを手に入れることができるということを覚えておきましょう。
足の角質ケアはサンダルを履く機会の増えるサマーシーズン以外は「面倒だから」と、つい後回しにしてしまう女性も多いと思います。
しかし、何もケアせずに放っておくと後々そのしっぺ返しが来るかもしれません。
人目に触れない場所だからこそ、こまめなケアが必要です。手間を惜しまずに週末や休日を利用してフットケアの習慣を取り入れ、美しい足を維持する努力を怠らないようにしましょう。