一年中活躍するトレンチコートは、年齢を問わず着こなすことができる万能アウター。しかし、コーディネートによっては太って見えてしまうこともあることをご存じでしょうか。
特に、レイヤードスタイルでインナーを重ね着して着膨れたり、ヘアスタイルで全身のバランス感がチグハグになってしまうとせっかくのトレンチコートコーデも台無しに。
着る機会が多いトレンチコートだからこそ、痩せてみえるコーデのポイントをマスターしておきましょう。
色味を抑えロートーンコーデで着痩せ効果UP
トレンチコートで着痩せコーデをするなら、トレンチコート・インナー・ボトムのカラーをシックにまとめるのが鉄則。
1つ1つのカラーが明るくはっきりしているとそれぞれのアイテムの主張が強く、メリハリが効きすぎたコーディネートになってしまいますが、落ち着いたロートーンでまとめればその心配もありません。
メリハリの効いたコーディネートは全身が膨張して見えるだけでなく、全身をアンバランスにしてしまうため着痩せ効果はゼロ。
一方で、トレンチコート・インナー・ボトムのカラーのトーンをシックな色味に揃えておくと、1つ1つのアイテムが馴染みタイトな印象のコーディネートになります。
トレンチコートの定番であるベージュならインナーは同じベージュ系で揃え、ボトムにはグレーや白などトーンの似たカラーを合わせるのが良いでしょう。
クラシカルなグレーのトレンチコートなら、インナーとボトムを黒で揃えたり白と黒のモノトーンで統一するのもアリ。
トレンチコートを着たときに痩せてみせるには、派手な色よりも落ちついた色のインナーとボトムを合わせるということを覚えておきましょう。
ボトムはミニ丈にして重心を上に持ってくる
トレンチコートの丈は、ショート・ミディアム・ロングという3タイプがありますが、中でも１番着痩せ効果が期待できるのが身体をすっぽりと覆ってくれるロング丈。
ロング丈はそのまま着てもおしゃれですが、ここからさらにスタイルを良く見せたいならボトムにミニ丈のものを持ってきて重心を上に引き上げましょう。重心が上に上がることによって下半身が軽やかに見え、印象が重たくなりすぎないためスタイルアップ効果を得ることができます。
ミニ丈のボトムはショートパンツやミニスカート、ミニワンピースなどがおすすめ。素材も透け感のあるレースやシフォンのような軽やかなものを選びましょう。
トレンチコートにミニ丈ボトムを合わせるときは、足元は重い印象になりすぎないようフェミニンにまとめるならきれいめパンプス、カジュアルにまとめるならローカットスニーカーを持ってくるとバランス感もバッチリ。
ロング丈トレンチにミニ丈を合わせると裾がアシンメトリーになるため、視線を散らして脚を細く見せてくれるなど嬉しい効果もいっぱいです。
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ストールやハットなど小物類を合わせて視線を誘導
重心を上にもってきて着痩せ効果を得る場合は、ハットやストールなどを利用する方法もあります。
ハットはできるだけつばの広いデザインを選び、中折れ帽のように高さのあるタイプを選ぶと良いでしょう。
帽子だけでなく、ストールもボリュームのあるタイプを選ぶことで顔周りのインパクトが強めることができ、身体に行きがちな視線を上に誘導することができます。
こうしたテクニックはデイリーコーデによく使われますが、トレンチコートのコーデにもとても役立ちます。
たとえばトレンチコートを相性の良い中折ハットを合わせたり、首元にストールやスヌードを巻いたり、トレンチコートの上からカーディガンを肩かけしてデコルテにボリュームを出してみると、ボリューム感をコントロールでき視線を上手く誘導することが可能に。
ストールやハットは鮮やかな色にするよりも、トレンチコートとトップスの中間色にしてコーディネートに溶け込ませた方がIラインと呼ばれる縦長シルエットが強調され、実際によりも背を高く見せることができます。
コーディネートで背を高く見せることができれば、わざわざ高いヒール靴を履かなくてもスタイルアップできますし、外出時のストレスも半減します。
また、春や秋は通気性のよい薄手の素材、冬は温かみのあるツイードやフェルトといった具合に季節によって素材をを変えればコーディネートの中に手軽に季節感をプラスすることもできます。
トレンチコートはシンプルなシルエットを持つアイテムだけに、ボディラインがしっかりと出てしまいます。インナーを着こめばぶくぶくと着膨れして見えますが、だからといって寒さを我慢して薄着で過ごすのも辛いですよね。
そんな時はぜひ今回ご紹介した着痩せコーデのコツを取り入れて、トレンチを着ていてもスラリと美しいボディラインに見えるよう工夫してみてはいかがでしょうか。
トレンチコートは女性にとって欠かせないアウター。おしゃれに見せるだけでなくこれからはいかに「スリム」に着こなせるかどうかも、女性の腕の見せ所かもしれません。
