空気が乾燥しがちな時期は、肌からも水分が奪われカサカサになってしまうことがありますよね。でも、実は乾燥しているのは顔の皮膚だけではないというのをご存じですか?

乾燥による影響は顔の皮膚だけでなく、実は頭皮にも及んでいるんです。近年、この頭皮の乾燥が原因で引き起こされる「頭皮湿疹(しっしん)」の患者数が増加傾向にあるとも言われ、頭皮の乾燥を放置していると髪にまで悪影響を及ぼすことも……。

頭皮を乾燥させるのは季節による外気の影響の他にも、不規則な生活習慣などさまざまな要因が考えられます。

頭皮湿疹を発症する原因とその対策について見ていきましょう。

冬シーズンは特に危険!外気や暖房に要注意

冬シーズンは特に危険!外気や暖房に要注意

頭皮を乾燥させてしまう最も大きな原因の1つは、外気や暖房によって生み出される乾燥状態です。

1年の中でも特に外気が乾燥しがちになる冬シーズンは、帽子を被るなどして頭皮を外気の乾燥から守る工夫をしなければ、頭皮から水分が失われてカサカサ状態になり、皮脂バランスの乱れや抜け毛の増加にも繋がります。

また、冬シーズンは室内で暖房を使用していることが多いと思いますが、暖房は室内を乾燥させてしまうためミストを持ち歩いて乾燥を防いだり、暖房の風が直接当たらない場所で過ごすようにするなどして対処しなければなりません。

 

過剰なヘアケアは頭皮を乾燥させて皮脂を分泌させる

過剰なヘアケアは頭皮を乾燥させて皮脂を分泌させる

毎日何度もお風呂に入ってシャンプーをすると、頭皮を清潔にするどころかかえって頭皮の乾燥を招き、皮脂の過剰分泌による髪のベタつきや乾燥によるフケを引き起こします。

また、ロングヘアの女性にありがちなのが髪を乾かすために長時間ドライヤーを頭部に当て続けることです。

長時間ドライヤーによる温風を浴びた頭皮は、当然水分を失って乾燥してしまいます。

 

こうしたシャンプーやドライヤーの使用による頭皮の乾燥を防ぐには、シャンプーを使う回数を減らしてしっかりとタオルドライをするのが1番大事です。

髪についた汚れはお湯ですすぐだけでも十分に落とすことができますし、シャンプーを使う際にはタオルドライに時間をかけ、ドライヤーを当てる時間を極力減らすように意識するだけでも頭皮の乾燥予防には効果的です。

 

栄養バランスのとれた食事で身体の内側から乾燥を防ぐ

栄養バランスのとれた食事で身体の内側から乾燥を防ぐ

頭皮を乾燥させるのは、何も外部からの刺激だけではありません。

偏食ばかりで必要な栄養がとれていなかったり、肩こりや寝不足の悪影響で血液の流れが悪化すれば、頭皮も血行不良に陥りやがて栄養不足から乾燥を引き起こしてしまいます。

食事で頭皮の乾燥を防ぐには、血行促進効果を持つビタミンEを含む食べ物を積極的にとるのが良いでしょう。ビタミンEはアーモンドやかぼちゃなどに多く含まれている成分です。食事からビタミンEを摂取するのが難しければおやつとしてナッツ類を食べるようにするだけでも、不足しがちなビタミンEを補うことができますよ。

 

この時、ビタミンEの働きを助けるミネラル類も一緒に食べるようにすると体内でビタミンEが活発に働き、血液促進効果が高まります。

頭皮の乾燥を防ぐには、こうした栄養をかかさずに摂取することも忘れずにおきたいですね。

 

頭皮が乾燥すると、頭皮湿疹だけでなくさまざまなヘアトラブルに見舞われることになってしまいます。美しい髪を支えているのはなんといってもその頭皮ですから、健康な頭皮なくしては美しい髪を維持することはできないのです。

もし今回ご紹介した頭皮の乾燥対策を実践してもなお頭皮が乾燥してしまう場合は、椿オイルやベビーオイルを使って髪と頭皮を保湿し、オイルでコーディングして乾燥から守るようにしてみてはいかがでしょうか。

添加物が配合されていない天然のオイルを頭皮に塗って常に頭皮を保湿してあげると、頭皮の乾燥が引き起こすトラブルを回避することもできるはず。