社会に出て働き始めると、一日の大半を椅子に座って過ごすことになります。この時、椅子に浅く腰掛けたり首だけが前のめりになる猫背になっていたりすると、やがて背骨が歪んで体全体の歪みを招き、最終的にボディラインを崩してしまうことも……。

しかも、もっと深刻なのがお腹への悪影響です。女性は男性に比べてお腹周りの筋肉が弱くたるみやすい傾向にありますが、身体を歪めるような姿勢を続けているとお腹周りに脂肪がつきやすくなり、ウエストサイズも大きくなってしまうのです。

もしもお腹周りにぜい肉がついてしまった時は、座り方の姿勢を矯正するウエストダイエットが良いかもしれませんよ。

今すぐやめて!身体の歪みを招く2つの座り方

今すぐやめて!身体の歪みを招く2つの座り方

座り方の癖というのは、意外に自分では気づけないもの。そのため、知らないうちに背骨を歪めるような姿勢になっていないか、普段から自分で意識しておくことが大切です。

一般的に身体に悪影響を及ぼす座り方と言われているのが、足を組む、背もたれに浅く腰かけるなどです。

座っているとき、無意識に足を組む女性は非常に多いと言われていますが、足を組むと体重が片方の足だけにかかってしまうため骨盤が歪みやすく、ヒールを履いている場合はさらに足元も安定しないので体全体のバランスが崩れてしまうのです。

 

椅子に浅く腰掛けるのも、もちろんNG。

背もたれにきちんと背中をつけていないと肩が前のめりになって猫背になり、血行不良を引き起こして肩凝りになったりお腹に脂肪がつきやすくなります。

 

ボディラインを崩さない、正しい座り方をマスターしよう

ボディラインを崩さない、正しい座り方をマスターしよう

身体を歪ませない正しい座り方は、椅子に深く腰掛け上半身と太ももの角度がきれいに90度になるようにして座ること。

椅子に深く腰掛けると骨盤が垂直に立ち上半身の体重が腰に均等にかかるようになります。

 

また、この姿勢であれば背もたれが背中と背骨をしっかりと支えることができ、肩甲骨周辺の筋肉も刺激されて適度な負荷がかかるのです。

姿勢が悪い女性は背中にぜい肉がつきやすいと言われるのはこのためで、深く腰掛け正しい姿勢をキープしていれば背中にぜい肉がつくこともなく、スッキリと美しい背中を手に入れることができると同時に、お腹も圧迫されないのでウエストにも無駄なぜい肉がつくこともありません。

 

正しい姿勢で座りながらダイエットをするのもGOOD

正しい姿勢で座りながらダイエットをするのもGOOD

正しい姿勢で椅子に座ることは、それ自体がダイエット効果をもっています。

しかし、もっとこのダイエット効果を高めたいのであれば、ただ座っているだけでなくちょっとした動きを取り入れてみましょう。

たとえば太ももやふくらはぎを細くしたいなら、座っているときに両膝をぐっと力を入れながらくっつけます。この動きは太ももとふくらはぎの内側の筋肉を鍛えてくれるので、毎日続けているとみるみるうちに足が引き締まりますよ。

 

また、座ったまま腹筋を鍛えるなら両足を揃えて床から浮かせ、ゆっくりと床に下ろすという動作をしてみてください。腹筋がちょっと痛くなりませんか?

この動きは腹筋の力だけで足を持ち上げることになるため、仰向けに寝た状態で行なう腹筋とほぼ同じトレーニング効果が得られるのです。

仰向けに寝て行なう腹筋は1人で行なおうとするととても大変ですが、座ったままで行なうこの両足上げはどこでも1人で簡単にできるのが嬉しいですね。

 

このように、椅子に座っているときに正しい姿勢をキープすることでびっくりするほど足やお腹を引き締めることができます。

常に正しい姿勢で座るようにしなければ、身体を歪めたり脂肪がつきやすくなるだけなく、今は身体に何の不調もなく大丈夫と安心していても将来ヘルニアや重度の腰痛を引き起こすリスクがぐっと高くなりますので、座っているときはいつも姿勢を意識する心がけを忘れないようにしましょう。