細く切った大根を天日干しして作る乾物の「切り干し大根」。

切り干し大根は日本の和食には欠かせない食材の1つですが、実は食物繊維やミネラル類が豊富に含まれている健康食品なのです。

近年、日本では食の欧米化が進み和食を食べない人も増えていると言われていますが、切り干し大根の健康効果が話題になったことで積極的に和食を食べている女性も増えているそうです。

便秘を改善する食物繊維の宝庫、切り干し大根

便秘を改善する食物繊維の宝庫、切り干し大根

切り干し大根の中に含まれる栄養素の中でも、特に注目を集めているのが食物繊維。

切り干し大根はその製造過程で生の大根を天日干しにする際、不溶性食物繊維のリグニンと呼ばれる成分が生成されます。

不溶性食物繊維は腸内に留まり、便のかさを増してくれると同時に腸の掃除をしてくれることから便秘解消には欠かせない栄養素です。

 

少食の女性は便秘になりやすいと言われているように、便秘の一番多い原因は便の量が少なすぎて腸のぜんどう運動だけでは効果がないことです。

切り干し大根を食べて不溶性食物繊維を食べることで便の量を増やすことができれば、自然と便秘も改善していくというわけなのです。

 

切り干し大根には現代人が不足しがちなミネラルもたっぷり

切り干し大根には現代人が不足しがちなミネラルもたっぷり

切り干し大根の中には、食物繊維だけでなくカルシウムやカリウムといったミネラルも豊富。

カルシウムは骨密度を高めて骨を丈夫にするのはもちろん、高血圧や脳卒中をはじめとした生活習慣病の予防にも効果を発揮します。

 

カリウムには体内の余分な水分や老廃物を排出しやすくする働きがあるため、むくみに悩む女性は積極的に摂取したい栄養素の1つですね。

天日干しをした乾物はカリウムの含有量が多いことでも知られていますが、さまざまな乾物の中でも切り干し大根は50g当たり約500mgのカリウムを含んでいます。

これは生の大根に含まれているカリウムの約5倍に相当し、大根をそのまま食べるよりも切り干し大根に加工したものを食べる方が、より多くのカリウムを摂取することができるのです。

 

切り干し大根は味も淡白なため、煮物にしたりスープの具とするなどメニューのバリエーションも多い食材です。

和食に限らず、サラダやパスタのトッピングにするなど洋食との相性も良いため、飽きずに食べ続けることができます。

和食の栄養価値が見直されている昨今、再び注目されている切り干し大根は今後も健康志向の女性を中心に静かなブームとなっていくかもしれません。

便秘に悩む女性はぜひ切り干し大根を食べて腸内環境を整えてみてくださいね。