多様な労働環境や朝にランニングをするなどの健康志向を持つ人の増加で、夜ではなく朝にお風呂に入るという方も増えてきました。
朝風呂をすると眠気がなくなりさっぱりとしますが、午後になって疲労感を感じるという人がいるのも事実。
この朝風呂習慣は身体にとってはどのような影響を与えているのでしょうか?
入浴中の身体は常にリラックス状態
入浴をした時には身体は緊張から開放されたリラックス状態になり、お湯が身体を温めることによって凝り固まっていた筋肉や神経をほぐす効果があります。
温められた身体は血行が促進され、老廃物は汗となって体外に排出されるのでデトックス効果もあり、汗をかけばかくほど乱れた自律神経が正常に整っていくので身体は自ずと健康になっていきます。
また、湯船につかる事で適度な水圧が手足を圧迫するため、末端にまで血液が巡りむくみを解消する効果もあります。
朝の入浴は頭をスッキリとさせて生産性を上げる
朝風呂に入る時はぬるま湯ではなく熱いお湯に浸かることによって、就寝中に乱れがちになる交感神経を刺激し、その刺激が自律神経に伝わるので、眠気を取り除いてすっきとした気分で朝を迎えることができます。
仕事に行く1、2時間前に朝風呂に入り、頭をすっきりした状態に整えておくと朝からでも生産性が上がり、仕事が捗るといったメリットもあります。
さらに、寝ている間に大量の汗をかくことで水分不足状態になり、ドロドロになった血液が熱いお湯を浴びる事によって一気に流れ始めるため、その影響で血圧が上昇しさらに頭がシャキッとします。
朝風呂が眠気や体調不良の原因になるケースも
一方で、朝風呂は控えたほうがいいという声もありますが、その理由は朝風呂に入ることによって眠気を誘発してしまうからです。
人間の身体は一旦急激に温まってから冷気にさらされると、眠気を感じる仕組みになっています。
そのため、朝風呂に入ると日中常に眠気がつきまとうようになり、仕事どころではなくなってしまうのです。
風呂に入ることでリラックス効果を得られることは前述の通りですが、朝風呂に入ると脳がリラックス状態になってしまい、仕事脳に切り替わるまでにはそれなりの時間がかかってしまいます。
この他にも体内にアルコールが残っている時や、高血圧を抱えている人が朝風呂に入ると身体が急な体温の上昇についていけず、体調不良を招いてしまうケースもあります。
朝風呂にはこのようなメリットとデメリットがあり、体調によっても向き不向きがあります。
体調不良を招かないよう、朝風呂をするときは自分のスケジュールや体調と相談しながら行うようにしましょう。