昔から、どんな薬に頼るよりも健康になれると言われてきた「日光浴」。

一日中、自宅やオフィスで過ごす忙しい現代人は、昔に比べて日光を浴びる時間が激減したため、身体に不調をきたしやすいようになってしまたっという見方もあります。

太陽を浴びるだけで健康体になれちゃう日光浴パワー、実際はどんな効果があるのか調べてみました。

太陽光を浴びることで生成される栄養素「ビタミンD」

太陽光を浴びることで生成される栄養素「ビタミンD」

人間の身体は、日光やその中に含まれる紫外線を浴びると、体内でビタミンDという栄養を生成します。

ビタミンDは他のビタミン群と同じように、厚生省によって一日あたりの必要摂取量の目安が定めされており、成人女性では600 IU(アイユー)、グラムに換算すると、約0.198mg程度摂取するのが望ましいと言われています。

 

ビタミンDは、骨を強く丈夫にしてくれるだけでなく、食事を通して体内に摂取されたカルシウムの吸収率を高めてくれます。

女性や高齢者に多い骨粗しょう症も、治療に日光浴を取り入れるとより早い回復が見込めることも明らかになっており、骨の健康を保つ上では欠かせない栄養素と言えるでしょう。

 

うつ病の改善にも役立つ日光浴

うつ病の改善にも役立つ日光浴

近年、300万人以上の患者がいることで新たな社会問題にもなりつつある、現代人の精神疾患。

その中でも、大きな割合を占める「うつ病」の症状改善に役立つとして、日光浴に注目が集まっています。

うつ病の原因は環境の変化や対人関係、ストレスなど、さまざまな要因がありますが、重度のうつ病を抱えている人々は一様に「日照不足」の生活を送っていたという共通点がありました。

 

夜型の生活や、ひきこもりなどが続き、太陽光を浴びない日照不足生活の日々を送ると、神経伝達の役割を果たしている脳内物質のセロトニンが減少してしまいます。

セロトニンが減少することによって神経伝達物質の動きが鈍ると、人間は不安感を覚えたり、無気力のような情緒不安定状態に陥り、うつ病を発症してしまうというわけなのですね。

 

太陽光を浴びると、脳内ではセロトニンの分泌が増えるため、精神が安定し集中力が高まる、やる気を感じるといった感情の変化が起こります。

このように、太陽光とメンタルヘルスとは切っても切り離せない関係で結ばれているのです。

 

女性は、日焼けしたくないという思いから、帽子や日傘で紫外線をブロックし、野外では常に日影にいることも多いのではないでしょうか?

しかし、一日5~10分日光浴するだけでも、ビタミンDの生成量をグンと増やすことができます。

ビタミンDの生成を阻害する日焼け止めは、極力薄めに塗り、屋外にいるときは出来るだけ日光を浴びるようにしてみるだけで、健康になれるかもしれませんよ。