病院に行くほどではないけれど、時々くらくらと立ちくらみが起きる、貧血気味だと感じるというのは女性にはよくありますよね。

この頭から血が引くような感覚は一時的なものが多く、原因もハッキリしない為つい放っておいてしまいがちです。

気が遠くなる感じには大きく分けて2パターンあり、それぞれの症状を見極めて対処する事で改善でき、病院で受診するかどうかの判断にもなります。

生活習慣の中に原因があったり自分で改善できるものも多いので、クラクラした時はどのパターンに当てはまるかセルフチェックをしてみましょう。

立ちくらみやふらつきは何が原因?

立ちくらみやふらつきは何が原因?

立ちくらみの症状は、交感神経と副交感神経のスイッチが上手く切り替えられない時によく起こります。

立ちくらみが起こる例として、1つ目は仕事中や長距離の移動など長時間トイレを我慢した時です。

膀胱が尿を溜めるには交感神経が、出す時には副交感神経が働くのですが、この切り替えがスムーズでないと立ちくらみの原因になります。

 

2つ目はお酒を飲んだ後や立ち上がった時にクラクラする場合です。

アルコールは自律神経の働きを麻痺させ、座った姿勢から急に立ち上がる事で、静脈の血流がついてこれず瞬間的な脳貧血になります。

 

3つ目は、時間がない時に炭水化物を一気に食べる事です。

食事をかきこむように摂り血糖値が急激に上昇すると、副交感神経が過剰になり自律神経のバランスが乱れます。

なんとなく時間に追われていると感じたら、少し動作を緩めるだけでも自律神経が調えられるので、出来る限りスローでゆっくりした動作を意識しましょう。

 

鉄分補給で防げる「鉄欠乏性貧血」

鉄分補給で防げる「鉄欠乏性貧血」

貧血によるクラクラする感じは、血中にある赤血球や酸素を運ぶ役割の「ヘモグロビン」の量が少なくなる事で起こります。

立ちくらみのような症状とともに、息切れや動悸を併発する場合も多いです。

ダイエットをしていたり疲れが取れづらい、頭が重くだるい、睡眠不足が続いているといった状態は、鉄欠乏を伴う貧血かもしれません。

女性の場合は月経による血液のロスがあるので、鉄分を多く含む食材を摂るように心がけたいですね。

 

イワシなど小魚の丸干しはそのまま食べられて、手軽にヘム鉄といった良質な鉄分を摂る事ができます。

切り干し大根なら、生の大根の30倍の鉄分を少量で摂れるので効率的です。

(追記:最近の調査では、ひじきや切り干し大根に含まれている鉄分は調理方法に由来しているという報告がありました。ステンレス製の鍋で調理をするのではなく、鉄釜の器具を使って調理をすることで鉄分を多く摂取できるそうなので、鉄分の摂取を重視する場合にはフライパンや鍋、包丁といった調理器具にも気を使いましょう。)

 

立ちくらみや貧血は少し余裕を持ったライフスタイルをおくる事、女性ならば鉄分を意識した食生活をとる事で解消できます。

病気を疑う前に、一度こうしたセルフチェックと生活の見直しをしてみてはいかがでしょうか。