甘いココアを飲むとなんだかホッとする方も多いのではないでしょうか。
ココアはチョコレートと同じカカオから作られた食品でポリフェノールを含むことでも有名です。その中には抗酸化をはじめ、健康維持に欠かせない働きをする成分が沢山含まれている事をご存じでしょうか?
ココアを飲むとホッとするのには理由があった
ココアを飲むとホッとして気持ちが安らぐと感じる人も多いはず。
こう感じるのは気のせいではなく、ココアに含まれる成分が体内に吸収されて、脳が身体をリラックスさせる信号を出しているからなのです。
リラックス効果をもたらしてくれる成分の名前は「テオブロミン」というものです。
テオブロミンは人に幸福感を感じさせ、脳をリラックスさせる働きを持つ脳内物質のセロトニンの分泌を活発にしてくれます。
ココアの原料であるカカオが持つカカオポリフェノールも、ストレスを軽減させてリラックス効果を与えてくれますが、ここにテオブロミンが加わることによってより心身のリラックス効果が高まるため、ココアを飲むと自然に心が安らぐのです。
冬にココアを飲むと冷え性改善に役立つ
ココアを冬に飲むと外温や冷え性などの影響で低下しがちな体温を上昇させ、身体の冷えを取り除いてくれる効果があります。
身体を温める食品と言えばショウガやシナモン、コショウなどのスパイス類を想像する方も多いと思いますが、実はこれらのスパイス類よりも、ココアを飲んだ時の方が高体温の持続効果が長いことはあまり知られていません。
しかも驚くべきことに、この効果はホットココアだけでなく冷たい水で作るアイスココアでも同様の効果が得られるのです。
より長く高温度を持続したいのであれば、ココアにひとつまみのショウガやシナモンを加えましょう。
ココアポリフェノールは心臓病に効果あり?
ココアに含まれるポリフェノールは働き者の栄養素です。
ポリフェノールは血管や血液に有益な栄養成分と言われ、定期的に摂取することによって血管をより丈夫にし心臓病の予防に役立ちます。
また、ココアポリフェノールは強力な殺菌作用を持っているので、胃の炎症や胃潰瘍の原因となるピロリ菌を消滅させ、胃のトラブル予防にも最適。
この他にも、最近ではココアポリフェノールを抗がん物質として利用する動きも高まっており、ガンの対抗薬としても注目が集まっています。
普段は健康に良いとは知らないまま、何気なくココアを飲み続けていた人も多いのではないかと思いますが、実は私達の知らないところでココアが身体の健康を維持してくれていたのかもしれませんね。