気温が高くなり靴の中が蒸れやすくなる夏場は、白癬菌(はくせんきん)が繁殖して水虫になるリスクも高まる季節。

水虫は通気性のよい靴下を履いたり、バスタイムに足をしっかりと洗って清潔にしておくことで防ぐことが出来ますが、どんなにフットケアをしても脚に水疱が出来てしまう女性も多いと思います。

水疱=水虫というイメージが定着していますが、痒みのない水疱は水虫ではなく、汗疱(かんぽう)というアセモの一種です。

水虫とはケア方法が異なるため、水疱が出来てしまったら専用の対策が必要になってきます。美しい脚をキープするために、汗疱のセルフケアについて学びましょう。

水虫と間違われやすい「汗疱」

水虫と間違われやすい「汗疱」

汗疱は皮膚がぷっくりと隆起して、細かい水疱が現れるのが特徴です。

見た目は水虫の時に出来る水疱とよく似ているため混同されがちですが、水虫との決定的な違いはほとんど痒みを伴わないことにあります。

そして、水虫は完治までに長期間かかりますが、汗疱は約1~2程度で治ってしまうのが特徴です。

水虫や汗疱だけでなく、足は靴で圧迫されたり強い摩擦力が加わったりするため、外部刺激がきっかけで水疱が出来てしまうのもよくあることです。

 

しかし、水疱が出来た場所によって、おおまかな原因を特定することは難しくありません。

たとえば、足の指と指の間に出来、痒みを伴う水疱は水虫。土踏まずや主に足の裏に出来る水疱は、膿が溜まったことにより発症する「掌蹠膿疱症(しょうせきほうのうしょう)」であることが多く、この場合は頻繁に痒みが発生することもあります。

また、金属や特定の繊維に触れるとアレルギーを起こす体質の方は、足がアレルギー物質に触れることで水疱が出来る場合もあります。

 

足に出来た汗疱のセルフケア方法

足に出来た汗疱のセルフケア方法

汗疱は何もせずにいても自然に治癒していきますので、特別な治療は必要ありません。

水疱が徐々に小さくなっていくと、やがて角層がはがれていき、最終的にはほとんど目では確認できないほど小さくなって消えていきます。

 

しかし、大きい水疱はそのまま放置せず早めに潰しておくことが大切です。

もしも歩いている最中に水疱が潰れると、靴下や靴を通して雑菌が入り込み炎症を起こしたり膿んだりする危険もあるのです。

水疱を潰すときは細い縫い針や安全ピンを消毒液に浸して除菌してから、水疱の真ん中に指して中の液体を出してあげましょう。

液体を出しきったら水疱の周りにも消毒液を塗り、皮膚が乾燥して治るまでは1日1回消毒を続けてくださいね。

 

足に水疱が出来ているのを見つけたら、女性としてはかなりショックが大きいことでしょう。

でも早とちりをせずに、水疱が出来た場所や痒みの有無などを確認し冷静に対処すれば大丈夫です。

足の皮膚は刺激にも強く、常に新しい皮膚に生まれ変わっていますから、水疱が出来ても正しいケアをしていればすぐにきれいな足に戻りますよ。