美容のためには水をたくさん飲むと良いという話は有名ですが、水を飲むタイミングによっては美しくなるどころか、むくみやすい体質になったり、最悪の場合水中毒に落ちいてしまうケースがあります。
本当に正しい水分補給のタイミングとは一体どんな時なのでしょうか。
水のがぶ飲みはむくみや水中毒のリスクを増加させる
喉が渇いたと感じたら、それはすでに身体が脱水症状を起こし始めているサインです。
脳が水分不足を感じてから「水を飲みたい」というサインが出るまでにはタイムラグがあるため、乾きを感じてから水を飲むのではなく、時間を決めてこまめに水分補給をするのが身体に良いとされています。
しかし、喉の渇きを感じるとやってしまいがちなのが、一気に大量の水をガブ飲みすること。
一気に水が胃を通じて腸に入ると、吸収された水分が血液に溶け込むため一時的に血液濃度が下がってしまいます。
血液中の水分が多くなると、脳の命令で身体が血管から余分な水分を排出しようとするため、全身がむくみやすくなってしまいます。
特に、胃が活発に動いている食事中や食後に大量の水を飲んでしまうと、身体が水分を吸収しやすくなっているため、さらにむくみを促進してしまうので注意が必要です。
また、水分をろ過する臓器である腎臓も一気に大量の水分を処理しきれないため、水を飲み過ぎるとやがて全身の細胞までが膨張してしまい、これが水中毒を引き起こしてしまう原因になります。
冷えた水を飲むと体調不良の原因に
運動をした後やお風呂あがりには、どうしても冷えた水が飲みたくなるものですよね。
しかし、冷えた水を飲むと一時的に喉の乾きは収まりますが、全身の血管が冷えて萎縮してしまうので体調不良を起こしやすくなります。
夏場に冷たいジュースやアイスを食べ過ぎて、身体を壊した経験はありませんか?
これは身体が冷える事で胃や腸といった消化器官の機能が低下し、身体が不調を起こしやすくなったために起こる現象なのです。
消化器官や腎臓の動きが鈍るのは何も冷たい水を飲んだときだけではありません。人は眠っているとき、内臓もその働きを休止している状態です。
そのため寝る前に水を飲むと、汗として少量の水分が体外に排出されても体内に余分な水分が残り、翌朝顔や足がパンパンになってしまうのですね。
寝る前の水分補給は、遅くても30分前に済ませておくのがベストです。
身体に水分をためこんでむくみやすい体質にならないように、水分補給のタイミングにはくれぐれも気をつけましょう。