デスクワーク中心の仕事を長時間続けていると慢性的な疲れを感じるようになったり、ひどい肩こりに襲われるという方は多いかと思います。
実はこのような症状の原因になっているのは「椅子の座り方」なのです。
間違った姿勢のまま椅子に座り続けると、体の筋肉が凝り固まって血液の流れが悪くなり、筋肉のコリを招いていまいます。
正しい座り方でコリを解消
筋肉のコリは疲れの原因となり、肩こりや頭痛を引き起こす元でもあります。
このような筋肉のコリを防ぐには、正しい座り方を知って実践することが大切です。
椅子に座るときは椅子の背もたとお尻の部分がぴったりとくっついているかどうかを常に意識するように心がけ、その状態で膝は床に対して常に90度前後の状態になるように意識しましょう。
足が床につかなかったりすると姿勢も徐々に崩れてきてしまいますので、椅子の高さは背もたれとお尻をくっつけた状態できちんと足が床につく状態に調整しておきましょう。
関節部分が直角になっていると、関節に近い筋肉にかかる負担をぐっと軽くすることができます。
そして、肩こりが特に酷いという場合には、パソコンのディスプレイと目線の高さを合わせることも重要です。
パソコンのディスプレイの高さが目線に合っていないと、前のめりになって首だけを押し出すような形になったり気づかないうちに椅子に浅く腰掛けてしまいがちになるからです。
背もたれとお尻をくっつけた状態で肩の力を抜き、ほぼ目線と同じ高さになるようにディスプレイを調整することで肩に余計な負担がかかるのを防ぐことができます。
自分では気づかなくても、いつの間にか猫背のような前傾姿勢になっているとさらに筋肉のコリを悪化させ、同時に背骨にも余計な負荷がかかるので、その負担を和らげようとしてお腹周りに皮下脂肪が付きやすくなることも証明されています。
ダイエット中の女性は特に意識しておきたいポイントですね。
足を組むのも姿勢を悪くする原因
また、一方の足を前に投げ出したり、足を組んだりするのも姿勢を悪くする原因になります。
足を組むという仕草はデスクワーク中の女性に多くみられる仕草の1つですが、足を組むと重心が不安定になり、体が左右に傾いてしまいます。
体を長時間傾けたままの姿勢で椅子に座り続けると骨盤の歪みを招き、さらにはインナーマッスルと呼ばれる関節周辺の筋肉のバランスが崩れてコリを招いてしまうのです。
椅子の高さが安定しない場合や、ヒールが高すぎると座り方が安定しません。
このような場合は足元に台を置いてみたり、ヒールを室内履きに履きかえたりして対処すると良いでしょう。
姿勢が悪いと、気づかないうちに体に大きな負担をかけてしまう事になります。
少しでも負担を軽くし、肩こりや腰痛などの原因にならないように毎日のデスクワーク中の座り方を意識してみましょう。