身体の約7割を水分が占める人間にとって、水分補給はとっても大切です。
しかし、暑い日が続くとどうしても刺激のある炭酸飲料や、清涼飲料水を飲みたくなりませんか?
清涼飲料水の中には多くの砂糖が含まれており、飲み過ぎると身体に悪影響が出ることもあります。
最近ではこのような清涼飲料水の飲み過ぎによる「ペットボトル症候群」と飛ばれる疾患が増えているのです。
ペットボトル症候群とは?
大量の清涼飲料水を飲むことで糖分を吸収しすぎてしまい、急性糖尿病を発症する病気のことを「ペットボトル症候群」と呼びます。
正式名称を「ソフトドリンク・ケトーシス」と言うこの疾患は、集中力が続かない、無気力が続くなど情緒不安定になったり、常に倦怠感がつきまとうといった夏バテによく似た症状を引き起こすことで知られ、重症の場合は昏睡状態に陥ってしまうというとっても怖い病気です。
清涼飲料水を大量に飲む機会の多い夏場に発症する人が多く、夏バテと症状が酷似していることから発見が遅れ、重症化していしまう場合も多いと言われています。
また、大人よりも甘い飲みものを好む子供や中高生の方が、ペットボトル症候群になりやすいという見方もあります。
清涼飲料水は500mlのペットボトル内に約50g近くの砂糖が含まれている飲み物です。
喉が乾いているときに飲むと甘さが余計にのどの乾きを高め、高血糖の影響でさらに水分が欲しくなるため、また清涼飲料水を飲んでしまうという悪循環に陥ってしまうこともペットボトル症候群の特徴です。
水分補給は無糖の飲みものを選ぼう
ペットボトル症候群を予防するには、清涼飲料水を飲まないことに尽きます。
水分補給を行なうときは水やお茶など無糖でノンカロリーの飲み物を選ぶだけでも、急性糖尿病になるリスクを格段に少なく出来ます。
また、汗を多くかくときはスポーツドリンクを飲むことも効果的ですが、水で割るなどして薄めてから飲むと、アミノ酸やビタミンはしっかりと吸収しつつ、糖分の取り過ぎを防ぐことができます。
清涼飲料水はノンカロリーという表示があっても糖分を含んでいるものがほとんどです。沢山の水分が必要になる季節は、避けておいた方が無難です。
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急性とはいえ糖尿病を発症すると、食事制限や薬物治療などをしなくてはならず日常生活にも支障が出ます。
私達は普段の食事からも糖分を吸収していますので、少しくらいなら大丈夫だろうと安易に考え清涼飲料水を飲み過ぎてしまうのは危険です。
ペットボトル症候群を発症しないように飲み過ぎには注意してください。