年々、ディスプレイサイズが大きくなっていくスマートフォン。

今では一部の機種を除き、5インチ以上のものがほとんどですよね。

スマートフォンを操作するとき、ほとんどの方は片手のみを使って文字を入力したり、インターネットを閲覧すると思います。

しかし、このようなスマートフォンの片手使いを続けていると、ド・ケルバン病と呼ばれる腱鞘炎を発症するリスクが高くなることをご存じですか?

現代病になりつつある「ド・ケルバン病」

現代病になりつつある「ド・ケルバン病」

ド・ケルバン病とは親指側の手首の腱が炎症を起こし、腱が傷つくことによって手を動かしにくくなったり、痛みを感じるようになる腱鞘炎の一種です。

重症化すると指の痛みだけでなく、腫れを引き起こすこともあり、日常生活に重大な支障をきたすことも指摘されています。

 

ド・ケルバン病を発症するリスクが高いのは、日常的に指を頻繁に動かす習慣のある人々。

ピアノを習っていたり、長時間パソコンのキーボードで作業をしているビジネスマンなどがその筆頭です。

最近では、スマートフォンを持つ際に片手の指を目いっぱいに広げて持つ人が増え、そのまま長時間指を突っ張っているために、ド・ケルバン病を発症する人が増えています。

このような指に負担のかかる持ち方をしていたのでは、手首の腱に強い負荷がかかるため、腱を痛めやすくなるのがその原因だと言われています。

 

ド・ケルバン病を予防するには、手首の負担を減らすこと

ド・ケルバン病を予防するには、手首の負担を減らすこと

ド・ケルバン病の予防には、何よりも指と手首への負担を減らすことを心がけるしかありません。

長時間スマートフォンを持つことは控え、もしどうしても長時間操作する必要がある場合は、スマートフォン専用のスタンドを利用するなど工夫をしましょう。

仕事でパソコンを作業することが多いときは必ず30分ごとに休憩をいれ、手首を回したり指をマッサージして、指の緊張とコリを取り除いてあげることが必要です。

 

もしも手首に痛みを感じ、手の動きがぎこちなくなる、指が腫れるなどの症状が現れたら、すぐに病院を受診するようにしてください。

ド・ケルバン病は患部を冷却して腱の炎症を沈め、湿布薬を貼ることで症状を緩和し改善させることができます。

 

ド・ケルバン病は発見が遅れるほど治療にも時間がかかり、完治が遅れます。

普段からスマートフォンの使いすぎないようにすることはもちろんですが、少しでも手首に痛みを感じる、指を動かしにくいと感じたときは、ド・ケルバン病を疑い早期的な対策を取るようにしましょう。