心の風邪とも呼ばれるうつ病は、抗うつ剤やカウンセリングでの治療が一般的です。

しかし、こうした治療を受けながら食事内容を見直すことが、うつを改善するのに効果的な方法だということをご存知でしょうか。

うつ病を発症すると気持ちが落ち込み食欲も減退していきますが、そんな時にこそ食べてほしい「抗うつ効果」を持つ食材をご紹介します。

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トリプトファンを含むバナナがもつ精神安定効果

トリプトファンを含むバナナがもつ精神安定効果

うつ病にかかると精神はもちろん、肉体にも慢性的な倦怠感や疲労感を感じることが多くなりますが、こうした身体の症状を改善してくれるのがバナナです。

バナナの中にはトリプトファンという成分がたっぷりと含まれており、このトリプトファンはうつ病を引き起こす原因であるセトロニンの分泌を促してくれます。

セロトニンは脳内物質の一種で、量が減少すると睡眠障害を発症したり疲労感を感じやすくなったりと身体に大きめダメージを与えるとても大切な物質。

もしもうつ病を発症し、肉体の著しい体力の衰えや睡眠障害を感じたときには食事にバナナを取り入れるようにしてみましょう。

 

脳の血行促進を促すDHAを含む青魚

脳の血行促進を促すDHAを含む青魚

鯖をはじめとした青魚には、身にDHAと呼ばれる成分が多く含まれます。DHAというのは正式にはドコサヘキサエン酸といい、赤身魚にはない青魚特有の成分です。

DHAは日本でも古くから脳を活性化する働きがあると言われ、記憶力の工場や集中力アップが期待できることに注目が集まってきました。

こうした健康効果はDHAがドロドロ血液を改善し血液の流れを良くし、脳細胞の働きを活発にすることによって得られるものですが、近年ではDHAがn-3系脂肪酸という酸物質であることから、うつ病の症状を緩和する効果もあることがわかっています。

記憶力や集中力の低下、あるいは無気力のような気分の落ち込みがひどいときは青魚中心の食事メニューに切り替えて対応してください。

 

脳内物質の分泌を活発にする赤身魚

 脳内物質の分泌を活発にする赤身魚

人間の身体の細胞の多くはたんぱく質で構成されており、そのたんぱく質を作っているのはアミノ酸と呼ばれる物質です。

アミノ酸は脳のホルモンや神経細胞とも密接に関わっており、脳が指示を出し筋肉にその指示を伝える役目を担っている神経伝達物質の1つがアミノ酸なのです。

 

うつ病を発症するとこの神経伝達物質の働きが鈍り、上手く脳と身体の伝達が行えなくなってしまいます。

神経伝達物質は脳に指示を出しホルモンや脳内物質の分泌も司っているため、こうした物質が分泌されなくなると精神的に不安定な状態になり、さらに悪化するとうつ病にありがちな気分の落ち込みや無気力、イライラが表面化してきます。

精神安定剤の役目を担う物質セロトニンを分泌させるためには必須アミノ酸のトリプトファンが欠かせませんが、トリプトファンを作る材料となるのがフェニールアラニンという物質。

フェニールアラニンは大豆などの豆類、肉や魚などの動物性たんぱく質の中に多く含まれていますが、その中でも含有量が多いのが赤身魚なのです。

普段肉中心の食生活を送っている方は、肉を赤身魚に置き換えてみるだけでもうつ病の症状改善が期待できます。

 

イライラを消してくれるチーズでカルシウムを摂取

イライラを消してくれるチーズでカルシウムを摂取

うつ病の治療中に精神的な落ち込みを感じる人も多いと言われますが、一方で常にイライラして興奮状態が続くという症状に悩まされる人もいます。

こうした興奮状態を沈め、精神をリラックス・安定させてくれるのがカルシウム。カルシウムは体内で生成できないため食事から摂取するしかなく、普段から偏食や不規則な食事生活を繰り返しているとカルシウム不足によるイライラ、過剰なストレスに苛まれやがてうつ病を引き起こしてしまうこともあると言われています。

 

カルシウムを多く含む食材は、牛乳やチーズなどの乳製品、小魚など骨ごと食べることができる魚類、甲殻類、大根やかぶの葉、ケールやモロヘイヤなどの葉物などです。

日本人は乳製品やエビ・カニなどの甲殻類にアレルギーを持っている人も多く、そのためにアレルギー患者はうつ病を併発しやすいとも言われています。

体内のカルシウムが不足すると神経過敏になりささいなことでイライラしてしまうため、食事やサプリメントでカルシウムを補い食事にも積極的にカルシウムの多い食材を使うようにしましょう。

 

うつ病を完治させるためには薬物治療が欠かせませんが、同じくらい大切なのが毎日の食事です。たとえ抗うつ剤によってうつ病が改善したとしても、その後栄養バランスの悪い食事を続けたのでは、再発のリスクも高くなってしまうことは言うまでもありません。

心療内科では軽度のうつ病にはあえて抗うつ剤を処方せず、カウンセリングと食事療法を勧めているケースもあるほど、食事とうつ病は密接に関わっているのです。

うつ病を発症し、治療を受けているのに思ったような改善がみられないという場合は一度食事内容を見直し、今回ご紹介した食品を接触的に食べるようにしてみてください。