ある日突然、めまいに襲われたり、立っているのも辛いというような経験をしたことはありませんか?

女性のめまいや立ちくらみの大半は「貧血」による場合が多く、その証拠に日本では成人女性の約20%近くに貧血の疑いがあるとされています。

貧血はどのようなメカニズムで引き起こされるのか、対策法も合わせて確認してみましょう。

女性が貧血になりやすいのはなぜ?

女性が貧血になりやすいのはなぜ?

私達が一般手に「貧血」だと思っているものは、血液中にあるヘモグロビンが作られるための材料である鉄分が不足して引き起こされる、鉄欠乏性貧血と呼ばれるものです。

体内から鉄分が不足する理由は様々ですが、ダイエットなどで食事制限をしている時や、妊娠や出産でより多くの鉄分が必要になり、食事からの供給が間に合わないこと、さらに女性は毎月月経で多くの血液が失われるため、どうしても体質的に鉄分不足になってしまいやすいのです。

 

また、普段から激しいスポーツをする習慣がある人は、大量の汗をかくことで同時に鉄分も失われてしまうため、運動をしない人に比べると鉄分不足に陥りやすい傾向にあります。

これは、激しい運動と共に呼吸の回数が増えることで、体内の鉄分も消費されやすくなるためです。

女性はダイエットを始めると、運動と食事制限を並行して行いがちですが、少ない食事量では運動で消費された鉄分をまかないきれず、鉄分不足を引込して貧血になるケースも多いと言われています。

 

こんな時は注意!貧血の自覚症状

こんな時は注意!貧血の自覚症状

貧血は、さまざまな体調不良となって現れるので、症状からすぐに貧血だと自覚するのは難しいと言われています。

しかし、突然めまいに襲われたり、息切れをするようになるといった些細な体調の変化や、髪の毛や肌がカサカサしてくるなど外見に明らかな変化が見られたときは、貧血の可能性を疑った方が良いでしょう。

 

また、下まぶたが白く濁ったようになっていると、体調が貧血気味になっているという見方もあります。

このような些細な変化に気づいたら、自然と治るだろうと安易に考えずに、病院を受診するようにしましょう。

貧血状態のまま長時間治療を受けずにいると、免疫力が低下して病気にかかりやすくなったり、不妊になりやすい体質になったりと、身体に深刻な影響が出てしまいます。

 

貧血を防ぐためには、鉄分の多いレバーや牡蠣、動物性のタンパク質など積極的に食べることです。

体内の鉄分を十分に補給しておけば、貧血からくる症状の予防や改善にもつながりますね。

また、鉄分の吸収を妨げてしまうタンニンを含むコーヒーや緑茶は極力飲まないようにするなどの習慣も取り入れると、貧血予防に効果がありますよ。