手足に不快感や痛み、かゆみなどを感じ、それが慢性的に続くことから日本では「むずむず脚症候群」とも呼ばれている「レストレスレッグス症候群」。
日本に限らず、まだまだ世界中でも認知度は低く、そのため足に不快感を感じるようになってもすぐにレストレスレッグス症候群だとは分からないケースも多いと言われています。
しかし、レストレスレッグス症候群を発症すると日常生活に深刻な支障が出てしまうこともあるのです。
睡眠と深く関わるレストレスレッグス症候群
レストレスレッグス症候群は、発症してもその症状からは他の疾患と見分けがつきにくいと言われています。
最も特徴的な症状は病名の由来にもなっている足の不快感で、夕方から深夜にかけて太ももやふくらはぎ、または足の甲や裏に、虫が這うような感覚を覚えるというものです。
個人差はありますが、この不快感の中に痛みやかゆみを感じるという人も多く、このような不快感が慢性的に続くと眠りが浅くなったりストレスに晒されたりして睡眠障害を併発することも多くなります。
さらに、レストレスレッグス症候群の患者は睡眠中に「周期性四肢運動障害:を合併することも多いです。
不快感と共に足が定期的に痙攣を起こすようになると著しく睡眠の質が低下してしまうため、重度の睡眠障害にかかりやすくなります。
レストレスレッグス症候群の治療法とは?
レストレスレッグス症候群を発症する原因は、明確な原因のない突発性のケースと他の疾患が影響している二次性のケースの2つがあります。
突発性の場合は、脳の神経伝達物質ドーパミンの分泌量が減ることで起こる機能低下が直接的な原因だと考えられており、一方で鉄分不足がレストレスレッグス症候群を引き起こすという見方もあります。
このような原因からレストレスレッグス症候群の症状を改善するには、まずは鉄分が豊富な食事を心がけることが有効です。
また、普段からカフェインやタバコなど、刺激物の摂取を避ける事も大切です。
もしも足にむずむず感や不快感を感じたら、水と温水のシャワーを交互に足に当てて血行を促したり、マッサージをすることで症状が軽減することがあります。
さらに、適度な運動をするなどの行為もレストレスレッグス症候群の症状の軽減、改善効果に役立つので試してみてください。
足にむずむずとした不快感を感じると1つの事に集中出来ず、精神的にもイライラが溜まってしまいます。
レストレスレッグス症候群はまだまだ日本でもあまり認知度が高くない疾患ですが、極度のストレスが溜まると睡眠障害だけでなく精神疾患も併発してしまう危険がありますので、病院で適切な治療を受け、早期改善を心がけましょう。