顔や腕にぽつぽつと存在する「ほくろ」。人によって大きさが違ったり、もちろん数だってバラバラですよね。
女性にとっては目元や口元にほくろがあるとセクシーな印象を持たれやすく、アイブロウでホクロを描いてしまう「ほくろメイク」も流行ったりしています。
実はこのほくろがどうやって出来るのか、一生増え続けるのか?など意外に知られていない事が沢山あります。
体に必ず1つは存在しているほくろを放っておいても大丈夫なのでしょうか?
人間の身体にほくろが出来るメカニズム
私達の身体にぽつぽつと出来るほくろとは、メラニン色素を含む細胞「メラノサイト」が皮膚の一部分に集まって出来た母斑細胞の塊のことを指します。
太陽光を浴び紫外線を肌に受けると、人間の身体は黒く日焼けをしますよね。この肌を黒くさせるのが、ほくろの原因であるメラニン色素なのです。
ほくろには生まれたときから存在している先天性のものと、日常生活の中で生まれる後天性のほくろがあります。
先天性のほくろはほとんどが親の遺伝によるもので、親の肌にほくろが多いと、ほくろが多い子が生まれる確率が増えることが証明されています。
また、後天性の場合は日焼けや食事などの生活習慣の影響で増えることもあると言われており、中には高齢になってもほくろが増え続ける人もいるそうです。
安心は禁物!中には危険な「ほくろ」も存在する
ほくろを作るメラニン色素は身体にとっては有害な細胞ではないため、ほくろがきっかけで何かの病気を発症したりすることはまずあり得ません。
しかし、ほくろによく似たものに「悪性のがん細胞」があり、小さいものだとほくろと見間違ってがんの発見が遅れてしまうことがあります。
ほくろは、数自体が増えることはありますが、小さなものが次第に成長し肥大していくことはまずありません。
そのため、ほくろが大きくなってきたと感じたら、がんの悪性黒色腫である可能性を疑った方が良いでしょう。
大きさの目安としては、直径5~7mm程度の大きさのほくろで、全体的に大きくなる、横に伸びるなどの変化が半年以内に現れたときは特に要注意です。
がんではなくても、ほくろから出血したり、皮が向けたりすると別の病気の可能性も捨てきれないので、病院で診察を受けてください。
ほくろはそれ自体に魅力を感じる人も居れば、コンプレックスに感じる人もいます。
もし、ほくろを増やしたくないと思ったら日焼け対策をしっかりと行なうことや、肌を摩擦したり圧迫したりをしないことを心がけた生活を送ると、外部刺激によってほくろが出来るのを防ぐことが出来ますよ。