視力の悪化から仕方なく利用する人や、おしゃれ目的で着用する女性も多いコンタクトレンズ。
最近は一日で使い捨てるワンデータイプも発売され、ますます使い易くなってきました。しかし、本来コンタクトレンズは細心の注意を払いながら使用するものです。
使用期限を守らなかったり、不潔な状態で使用を続ければ視力の悪化を招いたり、最悪失明してしまうなどの目のトラブルの原因になってしまいます。
コンタクトレンズの正しい使い方を知っておくことは、自分の目を守ることにも繋がります。
コンタクトを24時間以上着用するのは危険!
一般的に「使い捨て」することを目的に開発されたワンデータイプのコンタクトレンズ。
使用期限は1日と書いてはいますが、実際にはソフトレンズの場合、17時間程度が限度だとされています。
ワンデーという響きから、24時間程度の着用は問題ないと考えている人も多いのが実情ですが、これは間違いなのです。
このような装着時間はある程度の目安ではありますが、商品開発の過程で色々な実験結果から割り出された適正時間と言われており、この時間を超えるとコンタクトレンズを装着している眼球が酸素不足に陥り、その影響で目が感染症にかかるリスクが高まってしまいます。
ただ、不規則な生活などで、やむをえず長時間コンタクトレンズを装着していなければならない場合は、自宅にいる間は出来るだけ眼鏡を着用するなど、目を休ませてあげることが重要です。
コンタクトを着けたまま寝るのはかなり危険!
たまにうっかりしてコンタクトレンズを装着したまま眠ってしまうという人がいますが、これはかなり危険な行為なので絶対にやめましょう。
長時間コンタクトをつけっぱなしにすると酸素不足になると先ほども書きましたが、コンタクトを着けながら寝る事によって眼球をまぶたが覆ってしまい、角膜上皮にも酸素が行き届かなくなってしまいます。
このような状態が長く続くと、いずれ角膜上皮障害や結膜炎を発症してしまう可能性が高まります。
ワンデータイプではなく、ハードのコンタクトレンズには1週間や1ヶ月連続して使用できるタイプもあります。
このようなコンタクトレンズを使用している場合は、雑菌を増やさないように優しく指の腹でこするようにして洗い、洗浄液につけて清潔に保たなくてはなりません。
汚れたコンタクトレンズは目に細菌を付着させ、目のトラブルの原因になってしまいます。
コンタクトレンズは手軽な反面、きちんと管理をしなければ目に重大な健康被害を与えてしまいます。きちんと使用期限を守り、上手にコンタクトと付き合っていくことが大切です。