欧米人に比べると日本人には猫背が多いと言われています。これは古くから農耕民族として進化してきた日本人特有の生活習慣が一因とも言われ、現在は長時間のパソコンやスマートフォンの使用で、猫背をさらに悪化させる人が増えています。

猫背はボディラインを崩し身体の歪みを招く女性の敵!そこで今回は、自力で猫背を矯正する方法をご紹介します。

骨盤を安定させるヒップエクササイズ

骨盤を安定させるヒップエクササイズ

猫背になる原因の一つに筋力の低下があります。特に男性に比べて筋力が弱い女性は背骨や骨盤を支える筋肉が発達しにくく、猫背によって身体が歪みやすい傾向が強いとも言われるほど。

つまり、しっかりとエクササイズを行い筋力をつけておけば、たとえ猫背になっても身体の歪みや歪みによって起こる身体の不調を最小限に抑えることができるのです。

 

そんな中、いま猫背の女性たちがこぞって行っているのがお尻の筋肉を鍛えるヒップエクササイズ。

お尻の筋肉が鍛えられると骨盤が傾くのを防ぐことができるため、骨盤や背骨の歪みを改善し猫背を矯正するのに役立つのです。

女性でも簡単に始められるヒップエクササイズは、腰を深く落としながら上下に動かすスクワット運動です。

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背筋を鍛えるエビ反りストレッチ

背筋を鍛えるエビ反りストレッチ

背筋を鍛えて猫背を矯正するのに有効なのが、エビ反りストレッチ。

まず床にヨガマットなどを敷き、うつ伏せになってから両手を床につき上半身だけを上に反らしていきます。この時、肩甲骨の真下あたりの筋肉が伸びるようにして行うのがコツ。

上半身を反らして軽く身体をほぐしたら、次は同じようにうつ伏せになった状態で両足首を掴み、上半身と足を近づけるようにして身体を反らしていってください。

足首を持つことで背筋だけでなく腰周りの筋肉にも刺激が伝わるため、猫背矯正に欠かせない筋肉をまんべんなく鍛えることができるようになります。

 

テレビを見ながらできる「ながら」ストレッチ

テレビを見ながらできる「ながら」ストレッチ

テレビを見ている時間を利用して猫背を矯正したいなら、タオルを使った「ながらストレッチ」が良いでしょう。

ストレッチといってもやり方はとても簡単なので、お年寄りから子供まで手軽にはじめることができます。

 

ながらストレッチのやり方は、タオルの両端を持って両手を真上に上げ、深呼吸をしながら身体を左右に動かすだけ。

また、左右だけでなく前後に動かすことでも上半身と腰回りの筋肉を効率的に鍛えることができます。

上半身を左右前後に動かすときは、筋肉の筋が伸びて少し痛みを感じる位置で5秒ほど静止するとベター。

 

椅子に座ったまま行う大胸筋ストレッチ

 椅子に座ったまま行う大胸筋ストレッチ

長時間仕事でパソコン作業をしている人は、つい首を前に出してしまうため「首猫背」になってしまいがち。

そんな首猫背の矯正に役立つのが、身体の歪みを予防する大胸筋ストレッチです。このストレッチは椅子に座ったまま行うことができるため、仕事の休憩時間に行う習慣を取り入れるだけでかなり猫背が改善します。

 

大胸筋ストレッチを行うときは、まず椅子に深く腰かけ手を肘掛けよりも上に上げておくようにします。そのまま腕を後ろに引き、胸を前に押し出しながらゆっくりと息を吐き出していきましょう。

息を吐ききったら今度は両手を真上に伸ばし、上半身を背もたれに預けて大きく背伸びします。このとき胸の筋肉が伸びているかを意識しながら、ゆっくりと深呼吸を繰り返して丁寧に筋肉を伸ばしていくようにしてください。

 

猫背を自力で矯正するエクササイズとストレッチをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

猫背をずっと放置していると身体が歪んでスタイルが悪くなるだけでなく、便秘や血行不良を引き起こし深刻な身体の不調を招くこともあります。

猫背の矯正は短期間で効果が出るものではありません。しっかりと治すためには「毎日コツコツ」を合言葉に、スキマ時間や就寝前の時間を見つけて、今回ご紹介したエクササイズやストレッチで筋力アップに努めましょう。