仕事を終えて自宅に帰り、靴を脱ぐと「臭い!」と自分の足の臭いにショックを受けたことはありませんか?
一般的には「男性=足が臭い」というイメージがありますが、実は男性だけでなく女性の中にも足が臭う方は多いのです。
足が臭い始めると、気軽に靴を脱ぐのが怖くなり人の目も気になってしまうもの。そうなる前に自分で足の臭いの原因を突き止め、しっかりと消臭対策をとりましょう。
これだけは知っておきたい!足が臭くなる理由
そもそも、どうして人間の足は普通に生活しているだけで臭くなるのでしょうか?
このメカニズムを知らない女性は多く、足が臭うのは自分の体質なんだと思い込んでいる方も多いと言われています。
実は、人間の身体にはもともと気温に対して体温を上昇・下降させる温度調節機能が備わっており、気温の低い野外では体温を上昇させて冷えを防ごうとし、逆に温かい室内では気温を下げようと働きます。
このような働きのメーター代わりになっているのが、全身に張り巡らされている「汗腺」と呼ばれる神経。
汗腺はその名の通り汗を分泌する器官です。体温が上がるとこの汗腺から汗が分泌されることになりますが、脇や足の裏などは蒸れやすいため、汗をかけばかくほど不衛生な状態になっていきます。
不衛生な状態を長時間放置しておくと雑菌が発生し、汗と交じり合って悪臭を放つようになるのが足の臭いの正体なのです。
足の臭いを消すには、通気性の良い靴下を履こう
足の臭いの一因の蒸れを防ぐのに1番効果的なのは、通気性のよい靴下を履くことです。
常に空気を入れ替え体温を逃がしてくれるような靴下を履けば、足が蒸れることもなくかく汗の量も減少します。
特におすすめなのが足の指が分かれている5本指ソックス。足の指の間は靴を履いている最中、常に圧迫されて汗をかきやすい部分です。
5本指ソックスならその汗を吸収し、蒸れを防いでくれるので足の臭い対策にはもってこいのアイテムです。
水虫になっていないかこまめにチェックしよう
いま日本では男性だけでなく女性にも水虫に感染するケースが増えていると言われますが、実はこの水虫も足の臭いを発生させる原因になることがあります。
水虫は白癬菌という最近が足の皮膚や角質に広がり、炎症や痒みを引き起こす疾患ですが、患部には無数の水泡ができるために常にじゅくじゅくと湿っている状態になります。
このような状態が続けば、当然足は不衛生な状態が続くことになり、足全体に雑菌が繁殖して臭いを放ち始めることに。
自分の足に水泡などがない場合でも、かかとの固い角質や爪の中に白せん菌が潜んでいる「隠れ水虫」にかかっている人は多いと言われていますので、足の匂いが気になったら1度皮膚科を受信し水虫の検査を受けてみると良いでしょう。
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常にストレスを感じるようなら、環境の改善から
緊張状態が続いて過度のストレスを感じているとき、人間の身体は汗腺が刺激されて汗をかきやすくなります。大量の汗をかく日々が続くと常に足が湿っている状態になるわけですから、当然足も雑菌だらけに。
このような場合は、どれだけ通気性の良い靴下に履き替えてもすぐに靴下がビショビショになり、靴を頻繁に脱いでもすぐに汗で湿ってしまいます。
緊張やストレスからくる発汗は、環境を変えて精神的な負担を減らすしかありません。足の臭い対策の前に、まずは自分の置かれている環境を1度見つめなおす機会を作るようにしましょう。
足の臭いは自分で思っているよりも周囲に気付かれてしまうもの。特に、最近ではスメルハラスメントなどという言葉もあるくらい、臭いに対して敏感な人が多いのです。
もしも自分の足の臭いが気になったら、靴下を変えたり水虫のチェックなどを行い、少しでも消臭できるように自己対策をとることが大切です。