ある日、突然物音が聞こえにくくなったり、まるで水中にいる時のように音がぼやけたりして聞こえたことはありませんか?

このように、突発的に低下する原因のほとんどは、耳の奥に溜まった「耳垢」が原因。

もちろん、他の原因の可能性もないわけではありませんが、耳が聞こえづらいことに危機感を覚え、耳鼻科を受診した約5割の人々は、耳垢を取り除けば聴力が回復しているそうです。

つまり、普段あまり耳かきをしない方は、このような突発性の難聴に襲われるリスクが高いということです。

耳の奥に詰まった耳垢が聴力を低下させる

耳の奥に詰まった耳垢が聴力を低下させる

知らずしらずのうちに耳の穴の奥に溜まっていく耳垢は、皮脂が空中の埃や塵などと粘着して固まったできたものです。

人間の耳はとても優秀で、耳垢が溜まってくると、自然と外へと排出されるよう働きかける仕組みを持っており、そのため本当ならば耳かきや綿棒を使っての耳掃除は必要ありません。

むしろ、綿棒などを使うと、余計に耳垢を耳の奥深くに押し入れることになってしまい、逆効果なのです。

 

耳の奥に耳垢が詰まると、耳垢栓塞といって、音が聞こえ聞こえづらい難聴になったり、重度の場合はめまいや頭痛を引き起こします。

また、耳の奥に常に何かが詰まっているような感覚がつきまとう、じっとしていてもカサカサと耳の奥で物音が聞こえるようになるなど、耳鳴りに悩まされるといった症状も現れ、日常生活に支障をきたしてしまうのです。

 

自分で耳垢を取り除きたいときのセルフケア

自分で耳垢を取り除きたいときのセルフケア

自然に排出されていくとは分かっていても、自分で耳掃除をしないと気が済まない、という方もいるはず。

そんな時は、綿棒を使って優しくケアしてあげましょう。

耳かきを使うと、不意に皮膚を傷つけてしまう可能性が高いので、人にやってもらう時以外は、肌に優しい綿棒を使う方がおすすめです。

 

通常、耳垢が溜まるのは、耳の入口から内側1センチほどの範囲。

そのため、綿棒で軽く入り口付近をなぞるように拭えば、十分耳垢は掃除出来ていると考えてください。

 

もしも奥の方に耳垢が詰まっていると感じたり、音が聞こえづらくなった場合は、耳鼻科で耳垢を除去してもらうのが一番。

耳鼻科にも寄りますが、一回の耳垢除去にかかる費用は約千円です。

セルフケアに比べるとやはり割高ですが、その代わり、専用の石鹸などを使って耳を洗浄し、耳の奥に詰まった耳垢を全て取り除いてくれるので、耳垢の除去終わった後はびっくりするくらい音がクリアに聞こえるようになりますよ。

 

このように、耳の奥に詰まった耳垢を放置すると、聴力が低下して大変なことになってしまいます。

でも、自分で耳垢を取るのは思った以上にリスクが高く、より症状を悪化させてしまいかねません。

今は定期的に耳鼻科に通い、耳垢除去をする人も増えていますので、もしも耳垢の詰まりが気になるようなら、耳鼻科で相談してみてくださいね。