口臭の原因にもなると言われている舌苔(ぜったい)。

舌苔はただ舌の表面が白くなっているだけではなく、最近の研究ではガンを誘発する危険なものだという事が分かってきました。

口臭やガンの原因にもなってしまう舌苔

口臭やがんの原因にもなる舌苔

舌苔は舌の表面に付着している白っぽい汚れのことを指します。

この舌苔は食事で摂取した食べ物の残りかすや、口内の粘膜に含まれているたんぱく質などが多くの細菌によって分解されて舌にこびりついたものと言われており、口の中が乾きやすい人や唾液の量が少ない人は、特に舌苔が増えやすいと言われています。

唾液を増やす為に唇を頻繁に動かしたり、舌を動かしてあげることによって唾液の量が増えると言われていますが、このような動作が少ない人は短時間で舌が真白に汚れてしまうことも多いのです。

 

この舌苔が常に舌に発生している状態が続くと、ガンの原因になる「アセトアルデヒド」を発生させてしまうことになり、ガンを発症するリスクが爆発的に高くなってしまいます。

アセトアルデヒドは主に煙草の煙や、車やバイクの排気ガスの中に含まれている成分です。

アルコールを摂取した時には体内で発生する事も分かっており、アセトアルデヒドに含まれる発がん性は食道ガンや舌ガンを誘発させやすいと言われています。

舌苔を長時間そのままにしておくと、口内でこのアセトアルデヒドの濃度が高まり、ガンのリスクが高くなってしまうのですね。

 

舌苔を取り除くとガンのリスクを抑えられる?

舌苔を取り除くとガンのリスクを抑えられる?

では舌苔を取り除くと、ガンのリスクを抑えることができるのでしょうか?

これはすでに日本の大学の研究チームが実験を行なっており、舌苔を取り除くと舌苔を放置していたケースに比べて、アセトアルデヒドの口内濃度が低下することが分かっています。

つまり、舌を常にきれいな状態に保つことによって、アセトアルデヒドによるガンの発症リスク回避することが出来る、という訳なのです。

 

舌苔のない美しい舌を保つには、毎日のケアが大切です。

うがいをして口をゆすぐだけでは舌苔を取り除くことが出来ない為、舌専用のブラシや歯ブラシを使って優しく舌の表面を擦り、舌苔を取り除いてあげることが必要です。

ただ、あまり頻繁に舌をブラシで擦ると逆に舌を傷つけてしまう為、1日に一回程度行ないましょう。

舌を磨くときは歯磨き粉などはつけず、水だけで洗ってあげると軽い力でもきれいに舌苔を取り除く事が出来ます。

口内に不快感を与えるだけでなく、ガンを発症するリスクを含んでいる舌苔。舌苔を作らせないように毎日のケアで舌をきれいにしておくという心がけが大切です。