何の前触れもなく、突然私達を襲う足のこむら返り。
一般的にはよく「足がつった」という言い方をする方が多いですが、一度足がつると全く身動きが出来なくなるほどの痛みを感じるため、時と場合によってはとっても危険です。
足のこむら返りが頻発するようなら、それはもはや見逃せない体調不良のサインかもしれません。一度こむら返りの起こるメカニズムについて知って、効果的な対策を取りましょう。
なぜ足の指がつるの?こむら返りが起こる理由
足の指が突然つる原因は、肉体疲労からくるものと栄養不足によるものがあります。
たとえば、激しい運動をした後で筋肉に乳酸が溜まりはじめると、筋肉の収縮運動を司る腱に脳からの伝達が行きにくくなります。
脳は腱を伸ばすなと命令しているのに、それが伝わる前に腱が筋肉を収縮させようとすると、足全体が痙攣を起こし指がつりやすくなるのです。
一方で、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが体内に不足する事でも、足がつりやすくなることが分かっています。
ミネラルは体内で生成できないため、食事を通して吸収するしかありません。
しかし、偏食やダイエットなどで十分なミネラルが摂取できないと、やはり足の腱に脳からの信号が伝わりにくく、結果的に足がつりやすい体質になってしまうのです。
こむら返りを防ぐ健康習慣
頻繁に足がつったり、こむら返りが起きるようなら乱れた生活習慣の見直しが必要になってきます。
食事はこむら返りの原因であるミネラル不足を補えるように、ひじきや海苔といった海藻類、アーモンドなどを積極的に食べるようにし、さらにミネラルの吸収を助けるビタミンB1を補給しましょう。
海藻類はカロリーも低くヘルシーな食材ですから、ダイエット中の女性でも安心して食べることができます。
また、運動をする時は事前にしっかりと時間をかけてストレッチや準備運動をし、運動を終えるときは準備運動と同じくらいの時間をかけてクールダウンして筋肉への負担を和らげてあげましょう。
この2つの習慣に気をつけるだけでも、こむら返りが起こる回数はぐっと減るはずです。
もしもこむら返りになってしまった時は足を叩く、マッサージをするなどの行為は筋肉を痛める可能性があるので、決して行なってはいけません。
その代わりふくらはぎの筋肉をゆっくりと伸ばしていくと、すぐに痙攣していた筋肉がほぐれ、こむら返りが治まっていきます。
こむら返りの強烈な痛みは何度経験しても慣れないものですよね。
そんな痛みにならないためにも、普段から食事と運動に気をつけ足がつらない体質をキープしておきましょう。