腰痛を自分で治すときに実践したい、中臀筋マッサージ&エクササイズ
長時間デスクワークや立ち仕事をしていると、自分でも気付かない間に腰に負担がかかり腰痛を引き起こしてしまいます。
一度腰痛を発症すると完治させるのは難しく、痛みが長期間残ったりほんの少し身体を動かしただけで腰の痛みが再発したりと、さまざまな問題があります。
そんな腰痛に効くと言われているが、お尻を揉むことで腰痛の症状を軽減する「尻揉み治療法」です。
腰痛を引き起こす原因は腰ではなくお尻の筋肉?
腰痛、というとどうしても腰周辺の骨や筋肉のコリ、筋肉の炎症によるものというイメージがあると思いますが、実は腰周辺だけでなくお尻の筋肉が原因で引き起こされる腰痛もあることをご存知でしょうか。
腰痛と大きく関わっているお尻の筋肉は一般的に「臀筋(でんきん)」と呼ばれる部分で、中でもお尻の上部にある「中臀筋」という筋肉が腰痛を引き起こす一因になっているケースも非常に多いと言われています。
中臀筋は椅子に座っているときに重力のかかりやすい部位。それだけに血行不良になりやすく筋肉が固まりやすいのです。
筋肉が固まってしまうと当然コリが悪化し老廃物も溜まりやすくなります。そうなると身体を支える機能が低下し、そのぶん腰に大きな負担が行くことになってしまうため、腰痛を発症するのです。
多くの人は腰痛は腰周辺の筋肉が原因だという先入観を持っているため、マッサージや湿布などは当然腰を中心に行なうことになります。
こうした要因によりお尻の筋肉である中臀筋のケアにまでは至らないことが多いため、さらに腰痛を悪化させるという悪循環に陥り、いつまで経っても腰痛が改善しない人が多いのです。
中臀筋をマッサージすると腰痛がみるみる改善
腰痛になったとき、中臀筋をマサージすると痛みが軽減すると言われます。
特に、坐骨神経痛の場合は原因が中臀筋にあると言われているので、腰よりも中臀筋を重点的にマッサージすることで痛みが劇的に改善する場合があります。
中臀筋をマッサージする時は手をグーにして上から下へリンパを流すように揉むのがベスト。
あるいは手のひらで中臀筋周辺の筋肉をリズミカルにプッシュしていくだけでも十分な効果が得られます。長時間マサージをすると手が疲れてくるので、手軽なハンドマッサージャーを使っても良いでしょう。
筋肉が凝っているとマッサージ中にゴリゴリと音がしたり痛みを感じるかもしれませんが、それはしっかりと筋肉が刺激されてコリがほぐされている証拠です。
あまり力を入れ過ぎると筋肉を痛めてしまいますので「痛気持ちいい」くらいの力加減でマッサージを行ってみてください。
マッサージと並行して行なうと効果アップのブリッジエクササイズ
中臀筋のコリによる腰痛はマッサージで軽減できますが、短期間で腰痛を改善したいときにはマッサージと並行してヒップエクササイズを行なうのがおすすめです。
中臀筋を鍛えて筋肉量を増やすことができれば腰痛になりにくい体質を作ることができ、同時にヒップアップ効果も期待できるので下半身のボディラインがぐっと引き締まります。
ヒップを鍛えるエクササイズの中でも特に腰痛改善効果が高いと言われるのが、中臀筋を集中して鍛えることができるショルダーブリッジエクササイズ。
ショルダーブリッジは仰向けに寝たまま手を床に付け、下半身だけを浮かせていくエクササイズです。エクササイズの最中は上半身と両腕、足の裏は床に付けたままにし、背中と腰、そしてお尻と脚を浮かせる状態になりますがこの体勢はお尻に適度な負荷がかかって効率よく筋肉を鍛えることができるのです。
エクササイズは毎日続けることで効果を発揮するトレーニングですが、キツいとそもそも継続ができず挫折してしまうことが多いですよね。
しかし、ショルダーブリッジエクササイズなら特別な道具も必要ありませんし、ベッドの中でも行なうことができるためズボラな女性にもおすすめです。
毎日ショルダーブリッジエクササイズを続けていくと徐々に中臀筋が鍛えられていき、長時間のデスクワークや立ち仕事をしても腰の痛みを感じにくくなります。
女性は男性に比べて筋肉量が少ないため腰痛になるリスクが高いと言われますが、エクササイズを行なって筋肉を鍛えていけばその心配もなくなりますよ。
腰痛を治すために毎日マッサージをしたりお灸や鍼治療を行なう女性も多いと言われますが、こうした治療は費用もかかりますし何より長時間拘束されてしまうため、せっかくの休日が台無しになってしまうこともあります。そ
の点、今回ご紹介したような自宅で毎日簡単に出来る腰痛ケアであれば、時間も有効に使え費用もかからず良いことづくめ。
自分のペースで続けることができ、腰痛の痛みをみながら行えることも大きなメリットです。
腰痛は一時的に改善しても、根本的な原因を取り除かないことには何度でも再発する厄介な疾患です。一時しのぎの治療ではなく、中臀筋を鍛えて「腰痛知らず」の身体にチェンジさせてみましょう。