肩が軽くなる!仕事中のオフィス内でも出来る3つの肩こり解消法
働くキャリアウーマンに肩こりが多いという話をご存知でしょうか。これは長時間のデスクワークや対人関係のストレス、さらに労働時間の増加による運動不足など、さまざまな原因によって引き起こされる1種の現代病のようなものです。
肩こりが悪化すると頭部やデコルテ、上半身の血液の流れが悪くなり、最悪頭痛をはじめとした体調不良を発症することにもなりかねません。
肩こりは早め早めの対処が大切。そこで今回はオフィスでもできる肩こり解消法をご紹介します。
パソコンが原因の肩こりを解消する首ストレッチ
仕事でパソコンを使う機会が多いと、常に首の筋肉が緊張状態になるため肩こりになりやすい傾向にあります。
これはディスプレイを見ているときについ首だけを前に突き出してしまう姿勢が原因。初めはあごを引いてディスプレイと一定の距離を保ち首が前に出ないようにしていても、人間は無意識のうちに姿勢が悪くなってしまうため首の筋肉に負荷がかかりすぎてしまうのです。
このような姿勢を長時間続けていると、やがて首の筋肉が固く凝り固まってしまいます。コリが生じると筋肉の働きが低下するため、筋肉が持つポンプ機能が衰え血液の流れがスムーズに行かなくなるなどの問題があります。
この血行不良がさらにコリを悪化させるため、さらに強い痛みやだるさを感じやすくなり、いつまで経っても肩こりが治らないという連鎖を引き起こしてしまうのですね。
首からくる肩こりを解消するには、首の筋肉をほぐして柔らかくする「首ストレッチ」がおすすめ。
この首ストレッチは左右に首を大きく曲げ、首を曲げたときに片方も引き上げるという動きを繰り返す運動です。
たとえば、右に首を曲げたら右肩を目一杯引き上げ、耳と肩がくっつくようにします。左も同じように首と肩をくっつけ、最後に肩をぐるぐると回せば完了。
このストレッチでは頚椎周辺の筋肉をほぐしつつ、首全体の筋肉を伸ばすことでコリと血行不良を改善することができます。
冷え性からくる肩こりはカイロで解消
働く女性の中には、オフィスの空調が寒すぎて寒い思いをした経験があるという方も多いと思います。
オフィスはパソコンやコピー機など機器が多いためどうしても空調を低めに設定しがちなところが多く、エアコンに近い席ではダイレクトに風が運ばれてくるので、より冷え性が悪化してしまうケースもあります。
冷え性が深刻化すると、やがて血行不良を招きひどい筋肉の凝りに襲われます。この冷え性からくる凝りを改善するのに役立つのがカイロです。
今はドラッグストアなどで衣服に貼るタイプのカイロが手軽に手に入るようになりましたが、貼る場所は主に背中や腰などが多いと思います。
しかし、このカイロを肩の位置に貼ることによって周辺の筋肉が暖められ、血管が広がっていきます。血管が広がるということはそれだけ流れる血液の量も増えるので、冷え性のせいで滞っていた血行の流れがスムーズになると肩こりの痛みも軽くなり、同時に筋肉の張りも改善していきます。
ただし、カイロを長時間肌に当ててしまうと低温やけどを起こして内出血ができてしまうため、インナーの上に貼るようにして肌に直にカイロが当たらないように気をつけましょう。
深呼吸を心がけてコリの症状を軽減
普段、自分がどのように呼吸をしているか意識しながら生活している人は少数派。それだけに、つい呼吸が浅くなってしまっても気付かない人が多いと思います。
人間は集中して作業を行っているときや緊張しているとき、無意識に呼吸が浅くなってしまうという特徴があります。そして呼吸が浅い状態が続くと、体内に十分な酸素が取り込めないため血液中の酸素が不足し、おかゆ状のドロドロ血液になってしまうのです。
ドロドロ血液は当然血管に詰まりやすく、全身に行き渡るまでに時間がかかってしまいますよね。そうなると筋肉は余計に緊張状態になり、知らずしらずのうちに凝ってしまうのです。
このような肩こりを改善するには、普段から身体を固くせず深い呼吸をするように意識するのが1番です。
常に頭のどこかに呼吸方法を意識しておき、呼吸が浅くなっていないか定期的に確認する癖をつけておけば、肩こりに悩まされるリスクを低くすることができるのです。
深く呼吸をするときは鼻から息を吸い、口から吐くようにしてみましょう。口から空気を吸い口から吐くという口呼吸は顔の筋肉を衰えさせたるみや二重あごを招いてしまうので、呼吸は常に鼻呼吸になるように意識してみてくださね。
一日の中で多くの時間を過ごす職場での行動が、時に肩こりを招くことがあることをお分かり頂けたでしょうか。
肩こりは身体にだるさや疲れを与えるだけでなく、血行不良によって肥満を招くこともある厄介な疾患。たかが肩こりと侮らずに、症状の軽いうちから適切な対処をして改善することが大切です。
今回はご紹介した職場でもできるマッサージや呼吸法を利用して、いつまでもコリ知らずな身体をキープするよう努めましょう!