記憶力・集中力の低下を防ぐ、お疲れモードの脳を元気にする食べ物3つ

最近なんだか集中力が落ちた、記憶力が鈍ったと思っている方は、脳が「お疲れモード」になり機能が低下している可能性があります。

脳がお疲れモードになると生産性が下がり仕事にも大きく影響が出るため、すぐに対処してあげることが大切です。

そこで今回は、お疲れモードの脳を元気にする栄養を豊富に含む3つの食品をご紹介します。

脳の神経伝達物質レシチンを生成する大豆食品

見聞きしたことをすぐに忘れてしまうという記憶力の低下は、脳内の神経伝達物質の減少が原因です。

健康な人間の脳内では無数の神経伝達物質が活発に動きまわり、その中の1種であるアセチルコリンという物質が記憶機能を活性化しています。

そのため、アセチルコリンが減少すると脳内で上手く情報伝達が機能せず記憶力も低下してしまうのです。

 

アセチルコリンの材料となるのは、「レシチン」という成分。

レシチンは大豆製品に多く含まれているため、普段から豆腐や納豆などの大豆食品を積極的に食べてレシチンを補給し脳内のアセチルコリンを増やしてあげることができれば、大幅な記憶力の低下を防ぐことが出来ます。

 

記憶力の向上が期待できるDHAを含む青魚

レシチンと同じように、記憶力を向上させる栄養素にDHA(ドコサヘキサエン酸)があります。

DHAは主に青魚に多く含まれる栄養素の1つで、古くから記憶力の向上に役立つと言われており、血液の流れをサラサラにしながら脳内の血行を改善して機能性を高めることが出来ます。

 

DHAはn-3系脂肪酸と呼ばれる酸の仲間でもあり、n-3系脂肪酸が持つうつ病改善効果も期待できることから近年、うつ病などの精神疾患患者への治療食として積極的に用いられるようになりました。

日頃から記憶力の低下を感じたり気分が落ち込むことが多い場合は、青魚を食べてn-3系脂肪酸を脳に補給してあげましょう。

 

必須アミノ酸トリプトファンがイライラを改善するバナナ

集中力が低下して日頃からイライラする事が増えたなら、必須アミノ酸の「トリプトファン」が不足しているかもしれません。

トリプトファンは脳内で分泌される幸福物質セトロンの材料となる栄養素。トリプトファンが不足すると、集中力の低下を招き、ささいな事でイライラしてしまうといった情緒不安定な状態に陥りやすくなると言われています。

 

こうした状態を改善するために食べて欲しいのが、トリプトファンを豊富に含むバナナです。

バナナの他にもトリプトファンを含む食材にはレバーやアーモンド、赤身の魚などがありますが、バナナにはアミノ酸の代謝を促進するビタミンB6が含まれており、中枢神経に働きかけ脳を落ち着かせる効果があるため脳の機能低下にはもってこいの食べ物なのです。

 

記憶力・集中力の低下、そして気分の落ち込みや意欲の低下などは不規則な食生活を止め、脳内の神経物質を増加させる食品を食べることで改善させることが出来ます。

生産性の低下は仕事のみならず日常生活にも大きな支障をもたらすものですから、慢性的になってしまう前にまずは食事から見直していきましょう。