コーヒーの飲み過ぎが引き起こす「カフェイン中毒」の症状とは
いま、巷ではさまざまなコーヒーのチェーン店ができ、いつでもどこでも気軽にコーヒーを飲めるようになりました。
しかし、あまりコーヒーばかり飲んでいると、身体が中毒症状を引き起こしてしまうことも。
毎日たくさんのコーヒーを飲む人が陥りやすい「カフェイン依存」の恐ろしさを紹介します。
コーヒーを飲み過ぎるとカフェイン中毒になる
コーヒーには脳を覚醒させる働きを持つカフェインが豊富に含まれています。
カフェインには高い中毒性もあり、1日にコーヒーを5杯以上飲む人はカフェインへの依存度が極めて高いと言えます。
たとえば、コーヒーを飲まないとイライラしたり無気力になる、あるいは、身体がだるく動くのが億劫になったり、集中力が続かず頭がぼんやりするといった症状が出るようであれば、これは明らかなカフェイン依存症であると言えるでしょう。
しかし、カフェインを摂取しないと身体が不調になるからと、頻繁にコーヒーを飲んでカフェインを摂取し続けると今度は一転して、長時間興奮状態が続いて睡眠障害を引き起こしたり、神経が過敏になるなどの症状が現れ始めます。
カフェイン依存症の中には、極端に食欲が落ち込むなどの症状をおぼえる人もおり、こうした人は食事をとらずにコーヒーばかりを飲み続けるのでやがて胃が荒れてしまい、胃炎などを発症しやすくなります。
カフェイン依存症が悪化すると、さらに深刻な精神病であるうつや記憶障害を発症するという報告もあるため、カフェインの過剰摂取にはくれぐれも注意しなければなりません。
カフェインの摂取は適量を守ること
カフェイン依存症は、初期段階であれば生活習慣を見直すことで改善させることができます。
もしも、コーヒーを飲み過ぎてカフェイン依存の疑いのある症状が現れてきたときは、毎日少しずつコーヒーを飲む回数を減らしていきカフェインの摂取量を調整します。
ここで、焦るあまりコーヒーを全く飲まずカフェインの摂取量を一気に減らしてしまうと、身体が変化に対応しきれず、頭痛やめまいを引き起こしてしまうので注意してください。
そして、カフェインの摂取量を徐々に減らしていきコーヒーとカフェインを完全に絶つことが出来たら、以降はノンカフェインの飲み物だけを飲むようにします。
こうすることで次第に身体が慣れていき、カフェインの過剰摂取による身体の不調も改善してくはずです。
コーヒーは少量であれば健康・美容に良い飲み物ですが、飲み過ぎると身体に悪影響を与えかねません。
カフェイン依存症にならないためには、日頃からコーヒーだけでなく、水やお茶などもバランスよく飲み分ける心がけが大切だと言えます。