ぽっこり下腹の原因、腸下垂は身体にとって悪いことだらけ!

洋なし体型と呼ばれる、ぽっこり下腹をもつ女性に多い「腸下垂」。

男性よりも腹筋や腸の筋肉が弱い女性は、胃が下がって横行結腸という部分が骨盤の中に垂れ下がってしまうことが多く、他にも腎臓をはじめとした臓器が垂れ下がってくると、下腹が大きく前に押し出されて「ぼっこり下腹」が出来てしまうのです。

腸下垂の女性は食後に下腹が出る、便秘になりやすいなどの共通点があり、放っておくと女性器にも悪影響を及ぼすことも……。

腸下垂の症状ってどんなもの?

腸が下がった状態になる腸下垂は、垂れ下がった部分に便が溜まりやすく、そのため便秘になりやすいと言われています。

これは大腸がぜんどう運動を起こしても、垂れ下がった部分の便を上手く運ぶことができないため。

便秘が続くと、市販の便秘薬に頼ることもあると思いますが、便秘薬は鈍った腸のぜんどう運動を促す薬ですから、腸下垂のレベルによっては改善が見込めない場合もあります。

 

便秘が続くと、大腸内に留まった便が発酵し、ガスを発生させます。

このような状態が慢性的になってくると、胃も消化不良を起こしやすく、胃酸の分泌がさかんになって胃炎や胃潰瘍を発症することも。

 

さらに女性は、代謝が低下や体温調整が上手くいかないようになり、冷え性を併発するケースも多くなります。

代謝の低下は、人間の生命活動を侵食し、だるさや集中力の低下などのメンタル面にも悪影響を与えてしまうので、身体全体の不調を招くことになるのです。

 

腸下垂はストレッチで早期改善を

腸下垂になる原因は、運動不足による筋肉量の低下です。

そのため、ストレッチやウェイトトレーニングを続けて筋力をつければ、改善させることも難しくありません。

 

女性でも簡単に出来る腸下垂改善ストレッチの方法をご紹介します。

まずは、床に体育座りをして膝をかかえます。この状態のまま少しずつ背中を後ろに倒していくと、腹筋に負荷がかかる場所が見つかるはず。

腹筋に負荷をかけたまま、同じ体勢を20~30秒キープし、今度はゆっくりと上体を起こして元の姿勢に戻します。

この運動を毎日10セット続けてみてください。徐々に腹筋のインナーマッスルが鍛えられ、腸下垂の改善にも役立ちますよ。

 

腸下垂を防ぐには、日常生活のちょっとした習慣も大事になってきます。

たとえば、意識して複式呼吸をしたり、普段から大股で歩き腸を刺激してあげると、腸下垂による頑固な便秘が改善することもあります。

スタイルを悪くみせるぽっこりお腹はもう卒業。これからは腸下垂を改善して、さらにボディスタイルに磨きをかけてみませんか?