急にお腹が痛くなるのはなぜ?突発性腹痛を引き起こす3つの原因と症状
特に何もしていないのに、急に激しい腹痛に襲われた事はありませんか?
それが休日や自宅ならばすぐに対処できますが仕事中や外出先へ向かう電車の中など、すぐにトイレへ駆け込めない場面で突然腹痛が起こってしまうと困りますよね。
このような突発性の腹痛には必ず原因があるものです。腹痛を引き起こす習慣を気づかないうちにしていないか、一度見直してみましょう。
突発性腹痛の原因1:虫垂炎
突然腹痛になってしまう原因の1つは「虫垂炎(ちゅうすいえん)」です。
虫垂炎とは盲腸の先にある小さな突起物(虫垂)が便や腫瘍の刺激によって細菌感染を起こし、炎症を起こす病気のことを言います。
虫垂炎を発症すると、お腹の上部を中心に痛みを感じるようになり、場合によっては発熱や吐き気を伴う場合もあります。
症状が悪化していくにつれて痛みも強くなり、痛みが長期的に継続するのが虫垂炎による腹痛の特徴です。
1~2日で痛みが治まらない時は、すぐに病院で診察を受けるようにしましょう。
早期発見が出来れば薬物と治療で改善できますが、発見が遅れると手術が必要になるケースもあります。
突発性腹痛の原因2:急性胃炎
急性胃炎が原因で起こる腹痛の特徴は、お腹のやや上のあたり、みぞち周辺に強い痛みを感じ吐き気を伴うことです。
急性胃炎を引き起こす原因はストレスやタバコ、飲酒などの飲食物であることが多く、また近年ではピロリ菌の増加が原因になるケースも増えています。
風邪などで免疫力が落ちているときは強すぎる鎮静剤が胃にダメージを与え、急性胃炎を発症させることも多いと言われています。
ただし、急性胃炎は専用の胃腸薬を飲んで安静にしていれば短時間で腹痛が治まります。
突発性腹痛の原因3:過敏性腸症候群
現代人は昔に比べ、ストレスに晒される機会が圧倒的に増えたと言います。
特に環境の変化や対人関係でストレスを抱えるビジネスパーソンも多く、このような人々は重度のストレスが腸に悪影響を与え、便秘や下痢を起しやすい体質になる傾向が強いと言えます。
過敏性腸症候群による腹痛を改善するには、原因であるストレスを取り除くしかありません。
普段から自分なりのストレス解消法を見つけ、身体を緊張させずにリラックス状態を保つ事が改善への一番の近道です。
突発性の腹痛には今回ご紹介したように「単なる体調不良」では済まされない病気が潜んでいます。
痛みがかなり激しい場合や数日間痛みが継続したり下痢が続いたりした場合は、他の疾患が原因であるケースも十分に考えられるため、症状や痛みの違いを見過ごさないようにしておきたいですね。