気管支炎?肺がん?血痰の原因や症状の早期対処がカギ!

風邪が長引いたときや咳が頻繁に出る日が続くと、通常であれば黄色みがかった色をしているはずの痰に、血が混じってしまうことがあります。

痰に血が混じってくると、何か別の病気の疑いがあるのではないかとひやひやしますよね。

いざという時にも適切な対処が出来るように、血痰が出る理由とその対処法を見てみましょう。

痰に血が混じってしまう原因とは

一般的に痰は黄色っぽい色をしているものですが、ごくまれにその中に血が混じり、血痰となる事があります。

血痰の原因は約9割が気管支炎などの喉の炎症であることが分かっており、残りの1割は体内の臓器が肺がんや結核などに侵されて起こるものです。

 

また、このような原因の他にも、普段からよく鼻をかむ習慣がある人は鼻の粘膜を傷つけやすく、鼻血が痰に混じってしまい血痰が出る場合があります。

鼻腔内での少量の出血や鼻血などは鼻と口が繋がっているため、たとえ鼻から血が出なくても口に流れ込み、痰と混じることがあるのです。

 

喉の炎症で起こる血痰はとても危険!

私達が食事を食べたとき、口から吸収された食べ物は喉を通り食道を通って胃へと運ばれていきます。

食事の中に固い食べものがあったとき、ごくまれに食道の粘膜に傷をつけ炎症を起こしてしまうことがありますが、この時の出血が痰に混じり血痰となることがあります。

 

また、気管支内の粘膜が傷ついても同様の症状が起こるため、血痰が出ても一体何が原因なのかを特定するのは簡単ではありません。

このような粘膜の傷が原因の血痰は時間と共に治癒し、やがて血痰も出なくなりますがもしも肺炎や肺結核、肺がんなど肺の異常が原因で血痰が出るときは、すぐに病院を受診し治療を受ける必要があります。

 

血痰のおおよその原因を特定するために、一番見分けやすいのは血の色です。

気管支が原因の血痰は私達がよく知る鮮やかな赤い血の色をしていますが、肺が原因の場合は、黒っぽい血が痰に交じるようになります。

血痰の色が赤黒いと感じたら、早急に病院へ行くようにしましょう。

 

血痰が出ても、ほんの少し血が混じっている程度なら特に気にしない人も多いかと思います。

それでも血痰が数日経っても治まらないときは、一度病院で検査を受けることをおすすめします。

病院ではレントゲンやCT検査で体内を調べ、血痰の原因をすぐに突き止めることが出来ますので、さまざまな疾患の早期発見ができ効果的な治療を受けることが出来ます。

大丈夫だと自分で決めずにしっかり診断を受けましょう。