緊張しやすい性格の人は病気にかかりやすい?精神疾患や対人恐怖症を発症するかも

世界の中でも日本人は特に「緊張しやすい」民族性だと言われています。

このような緊張しやすい性格と几帳面さなどが相まって、近年ではうつ病やパニック障害、対人恐怖症などの精神疾患も増加の一途を辿っていますが、実は緊張しやすいとこのような精神疾患だけでなく、様々な病気にかかりやすくなる事がわかってきました。

緊張しがちな人は精神疾患や対人恐怖症にかかりやすい

緊張しやすい人が発症しやすいのは、なんといっても「精神疾患」です。

特に、日本人の精神疾患の中でも大きな割合を占める自立神経失調症は、ささいな事が気になってしまうようになったり、瑣末な悩み事がいつまでも頭の中をグルグルと回り、そのストレスが脳に影響を与えて自律神経のバランスを乱してしまうのです。

 

また、日本人特有の疾患と言われる対人恐怖症も、緊張しやすい人が発症しやすい精神疾患の1つです。

対人恐怖症は初対面の人を前にすると赤面、動悸、吐き気などの症状が現れ、一種のパニックに陥ってしまいます。

病院でのカウンセリングや薬物治療で改善する事ができますが、周囲の目を気にして病院での治療に消極的な人も多いのが現状です。

 

無意識の緊張状態が心臓病のリスクを加速

精神疾患の他にも、緊張しやすい人は身体に様々な症状が出やすくなります。

特に、ちょっとした感情の変化は心臓に負荷を与えやすいので、常に緊張状態でいることによって心臓病を発症するリスクが大幅に上昇します。

そして、脳が緊張を感じ取ると身体は無意識のうちに筋肉を硬直させてしまうので、本人は意識していないくても全身の筋肉、関節にも負担がかかっています。

筋肉のコリがひどくなると頭痛や吐き気を引き起こす原因になり、やがてはそれが慢性化してしまうのです。

 

緊張から開放され健康な身体を維持するには

緊張からきる体調トラブルを予防するためには、まずは十分な睡眠を取り、身体の健康を維持するところからはじめてみましょう。

身体が不調であれば、何を考えるにしてもついネガティブな方向に考えが傾いてしまうからです。

緊張しやすいという性格を変えるのは簡単な事ではありません。急に考え方を変えようと焦っても失敗し、余計に落ち込んでしまうだけです。

そのため、休日などを利用してストレス解消に努め、常に気持ちをリフレッシュ出来る趣味を持つことが緊張を引き起こす疾患の予防に効果的です。

 

緊張しやすいというのは、言い換えれば何事にも慎重だと言うことです。

そんな性格を悲観せず、あくまでも日頃からポジティブ思考を心がけた生活を送るようにすると良いかもしれませんね。